ラニーニャ現(xiàn)象は天候に様々な影響を及ぼす重要な要素の一つだ。中國國家気候センターの最新のモニタリング結(jié)果によると、太平洋赤道域東部の海水溫が低下する「ラニーニャ現(xiàn)象」が今シーズンの冬季を通じて続く見込みだ。中國新聞網(wǎng)が報じた。
今シーズンは「厳冬」または「暖冬」となるのかという點(diǎn)について、中國気象局の関係者は、「現(xiàn)時點(diǎn)では予測を発表できない」としている。國家気候センターは10月下旬にも會議を開いて検討を行い、最新の予測やサービス情報を発表する計畫という。
ラニーニャ現(xiàn)象が起きた年は気溫が例年より低くなる傾向
世界気象機(jī)関(WMO)は今年8月、ラニーニャ現(xiàn)象が今後6ヶ月継続するという予測を発表した。
國家気候センターは、「ラニーニャ現(xiàn)象は、中國の華西エリアの秋雨、南方エリアの秋の干ばつ、北方エリアの秋の水害につながり、異常気象に大きく影響している」と説明する。
通常、ラニーニャ現(xiàn)象が発生した年の冬(12月から翌年2月)は、中國のほとんどの地域で気溫が例年よりも低くなるという特徴がある。特に華北エリア北部、東北エリア南部、華南エリアの大部分、西南エリア東部?北部、西北エリア大部分でその傾向が強(qiáng)くなる。
また、ラニーニャ現(xiàn)象が発生した年の冬は、中國のほとんどの地域で降水量が少なくなるという特徴もある。特に東北エリア東部、長江中?下流の川沿い、西南エリア南部、新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)北部といった地域でその傾向が強(qiáng)くなる。一方、西南エリア北部や西北エリア東部では降水量が例年より多くなる。
國家気候センターの統(tǒng)計によると、1951年以降、ラニーニャ現(xiàn)象が15回発生している。1986年以前にラニーニャ現(xiàn)象が発生した年は、中國では「厳冬」となっていた。しかし、世界的な溫暖化が進(jìn)んでいるのを背景に、1986年以降はラニーニャ現(xiàn)象が発生した年は「暖冬」となるケースも増えている。
また、今年の秋(9月1日から10月9日)の中國全土の平均気溫は16.7度で、例年より0.6度高かった。平均降水量は70.9ミリで、例年より9.9%少なく、暖かく、乾燥しているというのが今秋の特徴だった。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年10月13日