モロッコの首都ラバトに向かう飛行機(jī)で、客室乗務(wù)員が乗客一人ひとりに「コーヒーとお茶のどちらにしますか?」と聞いている。モロッコはミントティーがとても有名なので、試してみようと頼んでみたところ、客室乗務(wù)員はウインクしながら、「この茶葉は中國産の緑茶なんですよ」と教えてくれた。新華社が報(bào)じた。
熱々のミントティーを飲むと、すっきりとしたミントの香りが広がり、とてもフレッシュな気分になる。モロッコで愛されているミントティーは、緑茶と砂糖、ミントで作られている。
取材に応じてくれた宿泊先ホテルのフロントマンのアラーミ·ハッサンさんは、「モロッコ人は茶を飲むのがとても好きなんだ」と話し、まるで手品のようなしぐさで、カウンターの下からなんとも美しい銀製のティーセットを取り出し、客がいない時(shí)にはこうして茶を飲むのだと見せてくれた。
そして、「朝起きて、まず最初にやることは茶を飲むこと。濃いめの茶をポット1本分作って、繰り返しお湯を注いでは飲む。こうやって1日のうちに何倍も飲むんだ」とハッサンさん。
茶は、モロッコの國民的な飲み物であるものの、モロッコでは茶葉は生産されておらず、人々が普段飲む茶葉のほとんどは中國産だ。統(tǒng)計(jì)市場(chǎng)調(diào)査プラットフォーム「スタティスタ」の統(tǒng)計(jì)によると、2021年、中國から最も多く茶葉を輸入した國がモロッコだった。
ラバトの各大型スーパーに並ぶ茶葉のパッケージには、目立つ場(chǎng)所に中國のブランド名が書かれていたり、現(xiàn)地の言語で中國産であることが表示されていたりする。これらの中國産茶葉の品種は主に「Chun Mee(チュンミー)」と「Gunpowder(ガンパウダー)」の2種類だ。
その昔、中國の茶葉はシルクロードを通じて、アラブ諸國を経て、さらには歐州へと輸出された。中國の茶葉は今も世界中、特に北アフリカや西アフリカで人気が高い。
統(tǒng)計(jì)によると、2021年、中國は約23億ドル(1ドルは約134.7円)相當(dāng)の茶葉約36萬9千トンを輸出した。そのほとんどが北アフリカ諸國や西アフリカ諸國に輸出されている。2019年、アフリカで1社目となる中國茶葉の會(huì)社がモロッコで設(shè)立した。このように中國茶の影響力はアフリカ大陸において高まり続けている。
アラブ人と中國人の茶の飲み方や習(xí)慣は異なるものの、どちらも茶を客をもてなすための最良の飲み物としている點(diǎn)は共通している。浙江省のある貿(mào)易會(huì)社の責(zé)任者?葉向東さんによると、北アフリカのマグリブでは、客を歓迎する場(chǎng)合、通常3回に分けて茶を出し、もてなすのだという?,F(xiàn)地の古いことわざでは、この3杯はそれぞれ、「忠告」、「助言」、「祝福」を意味している。1杯目は死のように苦く、2杯目は生活のように濃く、3杯目は愛のように甘いのだという。
11月29日、「中國の伝統(tǒng)的製茶技術(shù)とその関連習(xí)俗」が、國際連合教育科學(xué)文化機(jī)関(ユネスコ)の審議を経て、「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に登録された。そのニュースを聞いて、ハッセンさんは、「モロッコ人はみんな中國茶を飲んでいる。中國茶が無形文化遺産になり、とてもうれしいし、親しみを感じる」と心から祝福した。
モロッコ人が最も好む緑茶のほか、中國には紅茶や黃茶、黒茶、白茶、ウーロン茶、花茶といった2000種類以上の茶があるほか、茶を飲み、それを味わう習(xí)慣が中國人の生活に溶け込んでおり、茶で客や親戚、近所の人、友人をもてなすことを知ったハッセンさんは驚きを隠さず、「機(jī)會(huì)があれば是非中國の茶文化について學(xué)びたい」と語った。
そして、「もちろん、中國人にもモロッコの茶文化をもっと知って欲しい」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年12月5日