陝西省寶鶏市中心血液センターは先ごろ、公式サイトで同センターの職員が獻(xiàn)血者の血液のスクリーニング検査をしていた際、非常に珍しいABO亜型のcisAB型の血液を発見(jiàn)し、獻(xiàn)血者の家系調(diào)査も実施したことを明らかにした。その後の遺伝子検査の結(jié)果、同獻(xiàn)血者と、親族2人のゲノム配列の報(bào)告は今回が初めてだったことが分かったという。
cisAB型とは?
一般的な血液型はA型、B型、O型、AB型の4種類(lèi)で、どれもABO血液型系に屬している。cisAB型は、中國(guó)では「順式AB」とも呼ばれ、ABO式血液型の亜型の一つとなっている。
cisAB型は非常に珍しく、獻(xiàn)血には向いていないという。また、輸血を受ける時(shí)は、通常のAB型の血液を使うことはできず、O型、またはA型の洗浄赤血球を使うか、自己血を使うことになる。
現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、今回発見(jiàn)された血液の遺伝子は、米國(guó)國(guó)立バイオテクノロジー情報(bào)センター(NCBI)の専門(mén)家の審査を受けたうえで、新遺伝子としてデータバンク「GenBank」に収録され、世界に向けて公開(kāi)されている。今回の発見(jiàn)により、國(guó)際塩基配列データバンクがさらに充実した。中國(guó)人のABO亜型の分子遺伝背景を解明し、中國(guó)人のABO血型遺伝子の特徴を明らかにするうえで、非常に重要な意義のある発見(jiàn)となった。
Rh陰性の血液は、希少なことから中國(guó)では「パンダ血」と呼ばれており、漢族の中では1000人に3人から4人の割合となっている。それに対して、cisAB型はあまり知られておらず、その血液型の人は58萬(wàn)人から17萬(wàn)人に1人しかいないと言われている極めて珍しい血液型となっている。
一般的には、ABO式血液型において、男性がAB型で女性がO型の場(chǎng)合、子供の血液型はA型かB型となり、AB型になることはないと考えられている。しかし、例外的なケースも存在し、どちらかの血液型が一般的なAB型ではなく、非常に珍しいcisAB型である場(chǎng)合、子供の血液型がAB型となる可能性があり、その場(chǎng)合cisAB型となる。
輸血の副作用を避けるために、cisAB型の人が輸血を受ける時(shí)は、通常のAB型の血液を使うことはできず、O型またはA型の洗浄赤血球を使うか、自己血を使う必要があることは注目すべき點(diǎn)だ。
報(bào)道によると、山東省済南市と日照市、江蘇省連雲(yún)港市、浙江省寧波市と衢州市、河北省秦皇島市などでcisAB型が確認(rèn)されたことがある。最も早くに発見(jiàn)されたのは2012年で、血液サンプルは、山東省済南市章丘大學(xué)城の大學(xué)に通う19歳の大學(xué)生のものだった。済南市血液供給センター検査科の職員?李小飛さんが、cisAB型であることを確認(rèn)した後、獻(xiàn)血者に連絡(luò)し、今後は獻(xiàn)血しないようにと伝えたという。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年2月14日