煙霧が中國全土を再び覆い盡くそうとしている。北部各大都市の街頭では、「完全武裝」した市民の姿が當(dāng)たり前のように見られるようになった。今回の深刻な煙霧への対策にあたり、人々は、大気の質(zhì)の劣悪さを指摘する以外に、煙霧天気が続くことで精神狀態(tài)に何らかの悪影響が及ぶのではないかと心配し始めている。「いらいら?焦り」「眠気」「活動(dòng)効率の低下」などが、煙霧が原因で起こり得る癥狀の「キーワード」となっている。その延長線上で、煙霧は「こころの風(fēng)邪(うつ?。工卧颏趣胜甑盲毪趣い砬闪ⅳ筏?。煙霧が「肺」だけではなく「こころ」にもダメージを及ぼすという説は、果たして正しいのだろうか?専門家はこれについて、「今のところ、煙霧とうつとの関係を裏づける研究成果は存在しない」と指摘した。新華網(wǎng)が報(bào)じた。
スマホ向けチャットアプリ「微信(WeChat)」の友達(dá)圏では、ここ數(shù)日、「煙霧のせいで気分が沈みがち」といった內(nèi)容の投稿が至る所に見られ、多くのユーザーがそれに同意している。誰もが期せずして「煙霧と気分の落ち込みは関係がある」と感じている原因は、一體どこにあるのだろうか?各大型フォーラムにおいて、ユーザーから寄せられた意見で最も多かったのは、「日照量は體內(nèi)のメラトニン分泌に影響を及ぼす。曇りの日は、メラトニンの分泌が多く、細(xì)胞の活性化に影響が及び、気分が落ち込みやすい」という見方だった。
この「科學(xué)的」意見について、北京大學(xué)心理學(xué)部の鐘傑?準(zhǔn)教授は、次の通り説明した。
メラトニンの分泌量とうつとの間に相関関係があることは否めない。だが、この種の影響は、白夜や極夜の現(xiàn)象が見られるロシア、ノルウェー、デンマークなど高緯度地域の國々に限定される。今回、煙霧がかなり深刻な北京?天津?河北地エリアは、それほど高緯度に位置しておらず、長期にわたり日照時(shí)間が不足する現(xiàn)象が生じることはない。このため、これらの地域に住む市民がメラトニンと関係するうつ癥狀を呈する可能性もない。
これで「曇天シンドローム」の謎が解き明かされ、煙霧が「うつ」の口実とはならなくなった。鐘準(zhǔn)教授は、「多くの人が、煙霧が発生すると気持が落ち込むと感じる理由は、普段の気持ちの抑制やコントロールに問題があるからだ。煙霧天気は、マイナス気分を発散するための手段?言い訳のひとつに過ぎない」と指摘する。
鐘準(zhǔn)教授はさらに、「今後、煙霧によってうつが生じるといった誤解が再び広まることのないよう、政府は、科學(xué)的普及?PR活動(dòng)を強(qiáng)化し、市民が煙霧に対して正しく対処するよう導(dǎo)く必要がある。また、市民も、日常生活において、気分のコントロールやストレスの解消をいっそう心がけるべきだ」とアドバイスしている。
多くの市民が「煙霧が原因で生じた」と思いこんでいる「心理的な落ち込み」への対処法について、南開大學(xué)メンタルヘルス指導(dǎo)センターの袁辛?センター長は、以下の通りアドバイスしている。
規(guī)則的に休息をとることは、良い精神狀態(tài)を維持する上での重要な方法だ?!革嬍场工取感菹ⅰ工长长恧思挨埭褂绊懁稀⑻鞖荬摔瑜胗绊懁胜嗓悉毪思挨肖胜い郅纱螭?。不規(guī)則な時(shí)間に量的にばらばらな量の食事をとり、執(zhí)務(wù)時(shí)間と休憩時(shí)間もまちまちであれば、こころにかなり深刻なダメージが及ぶ。室內(nèi)エクササイズなどで身體を鍛え、映畫を観る?小説を読むなどして気持ちをリラックスさせ、日常生活での活動(dòng)量を保つよう心がけると良い。また、煙霧による健康被害を考慮し、長時(shí)間屋外で過ごすことは極力避けるべきだ。
煙霧に対しては、過敏にならない程度に注意するのが最良の方法だ。日常生活に支障をきたすほど煙霧を気にし過ぎると、かえって気分が落ち込み、さらに進(jìn)むと抵抗力が低下する。最も大切なことは、煙霧を適宜予防し、落ち著いた気分で毎日を過ごすことだ。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年2月25日
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