このほど不具合が発生したトップレベルドメインは、「.com」であった。インターネットにおいて、特定の組織に付與されているトップレベルドメインは、その組織の英文名を示すいくつかの頭文字によって構(gòu)成される。一般的に用いられているドメイン名には、「.com」、「.net」、「.org」などがある。

　トップレベルドメインは、ルートサーバーと大きく関連している。後者はインターネットの主目録を管理し、世界には「A」から「M」までの13臺(tái)しか存在しない。そのうち10臺(tái)は米國(guó)に、3臺(tái)は英國(guó)?スイス?日本に置かれている。すべてのルートサーバーは、米國(guó)政府が授権するドメイン名?ナンバー配分機(jī)構(gòu)のICANNによって一元管理されている。ICANNは世界のルートサーバー、ドメイン名システム、IPアドレスなどの管理を擔(dān)當(dāng)している。

　中國(guó)國(guó)家革新?発展戦略研究會(huì)ネット空間戦略研究センター長(zhǎng)の秦安氏は、「中國(guó)のトップレベルドメインのルートサーバーの故障により、大部分のサイトが影響を受けた事件には注目すべきだ。今回の事件を分かりやすく説明すると、せっかく航空券を買って空港に行ったのに、空港全體が機(jī)能を停止しており、出発できなくなったようなものだ。今回はこれほど大きな範(fàn)囲に影響が生じ、一般的な中國(guó)のネットユーザーさえも不便を感じた」と指摘した。

　秦氏は、「今回の件が、一部のハッカーによるものか組織的な犯行によるものであるかは、重要なことではない。重要なことは、現(xiàn)在は単獨(dú)のハッカーにせよ、國(guó)家機(jī)関による組織的な行為にせよ、人々が依存しているネットワークに大きな破壊をもたらせる點(diǎn)だ。人類社會(huì)が世界サイバー大戦に向かいつつあるという説は、もはや遠(yuǎn)い未來(lái)のことではなくなった。本件はサイバー大戦の警鐘と捉えることができる」と語(yǔ)った。（編集YF）

　「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年1月22日