北京大學の情報科學技術學院コンピューター學部の博士課程で學んでいる蓋孟さんの名前は、同大學內(nèi)ではあまり知られていない。しかし同大學の掲示板「北大未名BBS」のID「狼風」というと、知らない人はほとんどいない。同掲示板を開くと、蓋さんの作品が次々に表示される。2013年7月、蓋さんは友人らと3000元(約5萬円)かけて、ポストカードのアトリエ「紙片児工作室(PAPER BAR)」を立ち上げ、さまざまなシリーズのポストカードやノートを製作し始めた。作品は大學內(nèi)で好評を博し、1年足らずで10萬元(約165萬円)以上を稼いだ。大學が來賓への記念品として、蓋さんのポストカードを贈呈したことも何度もあるという。広州日報が報じた。
蓋さんは、絵畫やデザインを習ったことはなく、獨學で學んだという。自分の作品について、蓋さんは、「腹黒さとさわやかさ、善良さとダークさを兼ね備えている。どっちにしてもポストカードに過ぎない」と語っている。
蓋さんは、「當時、卒業(yè)シーズンで、大學生活の思い出になにか記念品を買いたいと思っている學生がたくさんいると考えた」と、インスピレーションで同アトリエを立ち上げ、ポストカードの製作を始めたことを語っている。
また、起業(yè)資金に関して、蓋さんは、「約3000元を友人らと出し合った。そして、第1陣の作品を売った利益1萬元(約16萬5千円)以上を使って、第2陣の作品を製作し、雪だるま式に資金が増えた」と語る。そのほか、他のチームに出資の協(xié)力を求めたり、出資を募るサイト「追夢網(wǎng)」で出資を求めたりして、2萬元(約33萬円)を調(diào)達した。
立ち上げ資金は少なかったものの、同大學のポストカードは大人気になった。販売は晝の數(shù)時間だけであるものの、毎回數(shù)千セットが売れる?!弗荪攻去`ドは、友人へのいいプレゼントで、記念になると言ってもらえる。校內(nèi)のいろんなイベントでも記念品をして販売してもらっている」と蓋さん。予想以上の売れ行きという。
「第3陣、第4陣を販売しただけで、利益が10萬元以上になった」といい、大學生の起業(yè)という観點から見ると、すでに成果を上げていると言える。しかし、蓋さんが最も達成感を感じているのは、「利益」ではなく、友人らとやりたいことを?qū)g際に行ったことという。
中國では最近、名門大學の卒業(yè)生が、自分の専門の分野での発展を捨てて、ビーフンや肉夾饃(中國風ハンバーガー)を販売していることが話題となっている。このような起業(yè)方法について、蓋さんは、「彼らは『Where is my passion(どんな仕事に自分は熱くなるか)』がよく分かっており、選択や変化を進んで行う。これには大きな勇気が必要。とても尊敬している」との見方を示す。
また、「一口食べただけで太る人はいない。それと同じように、ビーフンや肉夾饃も、起業(yè)のきっかけに過ぎない。起業(yè)したときの規(guī)模が小さいからといって、それを過小評価することがあってはならない。最初は目にもとまらない小さなプロジェクトから始め、業(yè)界全體の先頭を走る大企業(yè)に成長した例はたくさんあるから」との見方を示している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年5月23日
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