中國民間対日賠償請求連合會(huì)はこのほど、木寺昌人駐中國日本大使に書簡を送り、明仁天皇と日本政府に対して、舊日本軍に奪われた中國の文化財(cái)「唐鴻臚井碑」を迅速に返還するよう要求した。中國の民間組織が日本の皇室に対し文化財(cái)の返還を要求するのはこれが初めて。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
同連合會(huì)の童増會(huì)長は、「民間組織は先駆けとしての役割を果たすもの。目的は中日友好を推進(jìn)すること。この問題が解決しなければ、両國の溝はますます深まってしまう」と指摘する。
▽日本の皇室に保存されている中國の石碑
唐の玄宗皇帝は713年、鴻臚卿の崔訢を遼東に派遣し、靺鞨族の首領(lǐng)?大祚栄を渤??ね酩藘苑猡筏?。崔訢はこれを記念するために2つの井戸を掘り、石碑を建てた。1895年、清軍の將校?劉含芳が石碑を守るための四柱方亭(4つの柱を持つ東屋)を建設(shè)した。1908年、舊日本軍がこの石碑を略奪し、今に至るまで日本の皇居に保存されている。
これは日本が略奪した中國の文化財(cái)のごく一部だ。中國政府の統(tǒng)計(jì)によると、1931年から1945年の終戦までに、日本に奪われた文化財(cái)は計(jì)1879箱、360萬點(diǎn)以上に上る。
同連合會(huì)の文化財(cái)返還要求業(yè)務(wù)を擔(dān)當(dāng)する王錦思氏は、「唐鴻臚井碑は體積10立方メートルあまりの天然石で、重さは9トン以上。日本での保存地點(diǎn)から、日本によって書かれた文化財(cái)略奪についての記載に至るまで、証拠がしっかりと殘っており、事実は明白だ。しかし、日本の皇居は一般人が入ることはできないため、あまり良く知られていない」と指摘した。
童會(huì)長は「今回の要求を『小さな事』とは考えてはいない。中國の民間の聲がいつかは皇居に屆くと信じている。日本の天皇に、皇居の中にまだ中國の文化財(cái)が置かれていると知ってもらいたい。中國が要求しなければ、忘れられてしまう。もし中國の民間団體が絶えず要求し続ければ、きっと明仁天皇の耳に屆くだろう」と語る。
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