上海市の天馬山公園にある「護珠寶光塔」は斜塔として有名だが、その傾きは以前よりもひどくなっており、傾斜率はイタリアのピサの斜塔を上回る。
北宋の時代、1079年に建てられ、すでに1000年近い歴史を持つ護珠寶光塔は、別名「千年斜塔」とも呼ばれているが、年々その傾きが進んでいる。1982年に行われた計測ではその傾斜は6.51度だったが、このほど計測が行われ、7.10度にまで傾いていることが明らかになった。
現(xiàn)在、塔は10年前と比べて明らかに損傷が進んでおり、塔の壁面には亀裂やはがれ落ちが生じている。傾斜がひどくなったことで、いつ倒れるのか、事故の発生が懸念されることから、塔の周囲には柵が設けられ、観光客は近づくことができないようになっている。
塔が傾くようになった原因は、「塔の下に財寶が埋まっている」という伝説があり、財寶を狙った盜掘が行われたためだとの見方もあったが、その後の調(diào)べで基礎(chǔ)の半分は山體の基巖だが、もう半分は砕石が使われていることに起因するものとみられている。現(xiàn)在でもこの塔が立ち続けていられるのは、80年代に行われた大規(guī)模な修築のためだという。
レコードチャイナ 2015年6月8日
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