中國に來る前は、新潟県で40年もの間報道関係の仕事に攜わっていた纐纈氏は、次の通り語った。
「報道関係の仕事を退職した後、ハルビンにやってきて日本語教師になった。その大きなきっかけとなったのは、日本の巷で物議をかもした一冊のドキュメンタリー書籍だ。日本の有名作家?森村誠一氏が十數(shù)年前に、「悪魔の飽食」という書籍を出版した。私を含め多くの日本人が、この本を通じて、「731細菌部隊」の存在を知り、この部隊が中國で數(shù)多くの恐ろしいことをした事実を知った。職業(yè)柄、私は、良く知られていないこの歴史を世の中に暴露し、詳細を明らかにしようと決心した。
2008年、ハルビンにやってきた纐纈氏は、すぐに中國侵略日本軍731部隊遺跡を訪れた。氏は、その受けた印象を「重苦しい」という言葉で表現(xiàn)した。それ以降、定期的に遺跡を訪れるうちに、中國語の英訳資料は大変整っているが、日本語訳資料は非常に少なく、翻訳資料の中にも正しく翻訳されていないものがあることに気づいた。氏は2010年、黒竜江外國語學院の教員となった際に、日本語翻訳課外チームを立ち上げた。氏と陳列館側(cè)との協(xié)議の末、中國人學生を連れて定期的に陳列館を訪れ、同館に収蔵されている解説文書や日本語証言の翻訳作業(yè)を無償で行うことになった。
纐纈氏に協(xié)力した教師の富鉄民氏は、當時の様子を、次のように振り返った。
學校と陳列館はそれぞれ、ハルビンの両端に位置している。毎回、3臺の車を調(diào)達し、4時間あまりの時間をかけて陳列館に赴いた。毎回、自費で學生たちを陳列館に連れて行き、畫像や日本人証人による録音資料の翻訳作業(yè)に取り組み、逐一校正も行った。これらの仕事は、極めて大変な作業(yè)だったが、このように、ひとつの事に一緒に取り組み、協(xié)力し、交流する中で、私と學生たちは、この日本人老人が導くもと、深い友情で結(jié)ばれていった。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386