中國初の微小重力科學(xué)実験衛(wèi)星、帰還型科學(xué)実験衛(wèi)星「実踐10號」が、6日未明に打ち上げられた。この科學(xué)実験目的の衛(wèi)星は、19の科學(xué)実験という「乗客」をのせて実験を?qū)g施する。これらの「乗客」にはどのような研究価値があり、中國の宇宙科學(xué)に対してどのような意義を持つのだろうか？人民日報が伝えた。

実踐10號の科學(xué)実験は、主に宇宙飛行中に生まれる微小重力（無重力）環(huán)境を利用する。地球上で発生する多くの物理現(xiàn)象は、重力の影響を受ける。この影響をなくすことで、地球上で起こりえない獨特な現(xiàn)象を確認し、重力に覆い隠された秘密を明かすことができる。

中國は2020年頃に、宇宙飛行士が長期滯在する宇宙ステーションを建設(shè)するが、防火が大きな問題となっている。防火にはどのような材料を使用するべきだろうか？使えない材料はあるだろうか？火災(zāi)をいかに発見し、消火するべきか？実踐10號が実施を予定している「導(dǎo)線絶縁層著火実験」「典型的非金屬材料著火実験」では、衛(wèi)星內(nèi)で火をつけることで、微小重力條件下における特定材料の著火?燃焼の特徴を確認し、重力條件下での燃焼と比較対照する。

19件の科學(xué)実験は近づきがたいように思われるが、実際にはその多くが生活に即した內(nèi)容だ?！肝⑿≈亓ο陇摔堡胧咳紵啞ⅳ饯螞A染物質(zhì)の生成の特徴に関する研究」を例とすると、石炭燃焼は各大都市の大気汚染の大きな原因となっている。実踐10號は石炭燃焼実験を計畫している。中國の科學(xué)者は中國の典型的な3種の炭種を選択し、実験裝置內(nèi)で燃焼させ、異なる溫度?炭種?粒徑?環(huán)境ガス成分を條件とする球形石炭粒子と炭塵の燃焼の全過程を観測する。さらに火の形狀、粒子表面の変化、揮発、放出などを記録し、燃焼の理論と模型を明らかにする。

中國航天科技集団第五研究院総體部帰還型衛(wèi)星専門家の高振良氏は、「燃焼の研究を徹底すれば、石炭燃焼の効率を高め、大気汚染を著実に防止できる」と指摘した。

宇宙放射線による生物の遺伝子の変化を研究するため、実踐10號はイネの種子、ハタザオの種子、線蟲の観察を行う。また1000匹以上のカイコを積載し、うち一部を宇宙上で孵化させる。宇宙環(huán)境はこれらに顕著な変化をもたらす。そのうち役立つ変化を絞り込み、留める。実踐10號科學(xué)応用システムチーフデザイナーの康琦氏は、「カイコ、イネ、生命科學(xué)の模索に関する研究は、高い將來性を持つ。確かな経済的利益に転化できるほか、社會の発展を促進することになる」と説明した。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年4月11日