舊暦の大晦日となった1月27日、東京の新大久保にある華僑商店では正月用品の買い出しに訪れた在日中國人でごった返していた。商品棚には、春聯(lián)(春節(jié)にめでたい対句を書いて玄関などの両側(cè)に貼る赤い紙)、餃子、湯圓(米粉で作った団子)など、中國の正月用品がほぼ全て揃っており、買い物に來た中國人もウキウキと楽しそうな様子で、「年夜飯(大晦日の夜に家族で食べる御馳走)は何にしよう」と相談しながら、お目當(dāng)ての食材を探していた。今年の春節(jié)はちょうど週末と重なり、多くの在日中國人も、わざわざ休暇を取る必要もなく、中國で最も大切な伝統(tǒng)の祝日を迎えることができ、「とてもうれしい」と口々に話していた。光明日報(bào)が伝えた。
春節(jié)は日本では「舊正月」と呼ばれている。明治維新以降、日本では西暦(太陽暦)を採用し始めたため、今の日本には、春節(jié)という祝日は存在しない。だが、日本で暮らす中國人の數(shù)が増え続けるにつれて、中國文化もどんどんと日本に流れ込んでいることから、日本における春節(jié)ムードも次第に高まりをみせ、特に中國人が集まる場所はその傾向が強(qiáng)くなっている。例えば、橫浜中華街では、舊暦除夜にカウントダウンイベントが開催され、舊暦の新年を迎える。舊暦元旦には獅子が舞う「採青」のパフォーマンスが繰り広げられるほか、元宵節(jié)當(dāng)日に行われる龍踴り「舞龍燈」のパフォーマンスも行われる。橫浜中華街におけるこれらのイベントはいずれもすでに31回目を迎え、在日中國人が日本で春節(jié)を祝うムードをだんだんと盛り上げてきた。
また春節(jié)連休を利用して日本を訪れる中國人観光客も、日本での「春節(jié)ブーム」の高まりに一役買っている。今年、春節(jié)連休に海外を訪れた中國人は600萬人に上り、日本は人気の海外旅行目的地第2位となった。日本が距離的に近いという理由のほか、中日両國で共通點(diǎn)の多い文化的雰囲気も、日本が春節(jié)連休中に中國人観光客を多く惹きつけた理由となっている。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年2月3日
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