中國人「慰安婦」生存者の生活の現(xiàn)狀に焦點(diǎn)を合わせたドキュメンタリー『二十二』が公開6日で興行収入1億元を超えた。映畫館に入り、こうしたお年寄りの日常生活を見つめ、ささいで変哲もなく見える一つ一つのシーンの背後にある忍耐と傷の痛みを感じる若者が増えている。戦爭史料を示し、日本軍の侵略の犯罪行為を暴露することで、いかにして戦爭の傷跡を癒し、平和を守るべきかを考える報道や映畫評論が増えている。(人民日報「鐘聲」國際論評)
こうしたお年寄りの映像が観衆(zhòng)の心を離れない中、ことのほか目障りな報道が日本から伝わった。毎日新聞によると、神戸市の灘中學(xué)校は「慰安婦」の歴史を記した教科書『ともに學(xué)ぶ人間の歴史』を使用したために、日本右翼勢力の脅迫を受けた。報道によると、校長には半年で200通以上の抗議はがきが寄せられた。內(nèi)容は非常に一致しており、學(xué)校を「左派」とし、「某國の思想的洗禮」を受けていると指摘するものだ。同教材を使用したことで抗議を受けた中學(xué)校は少なくとも11校ある。
まるで『二十二』の映畫評論で頻繁に引用された「彼女らは謝罪を待っているが、日本政府は彼女らが死ぬのを待っている」との言葉の通りだ。周知のように、日本軍による「慰安婦」強(qiáng)制連行は第2次大戦時の最も醜く、規(guī)模の大きい戦時性暴力犯罪だ。だが戦爭終結(jié)から70年余り、日本右翼勢力はこの犯罪行為を直視、反省しないばかりか、様々な形の硬軟の暴力で國內(nèi)外に圧力をかけ、歴史の真実の抹消を企てている。日本右翼が歴史の正義を顧みず、人間性と良知の譲れぬ一線に挑戦し続けていることには失望させられる。
「なぜ日本は過ちを認(rèn)められないのか?!」。イスラエルのある若者は『二十二』を見終えた後に大変憤慨した。彼の曾祖母はホロコーストの生存者だ。戦後、ドイツ政府は曾祖母に1945年から今年亡くなるまで、毎月賠償金を支払ってきた。ひるがえって日本を見ると數(shù)10年來、日本の裁判所は「慰安婦」生存者の訴えを「個人に國を訴える権利はない」との理由で退けてきた。「私は死ねない。私は証人だ」との信念を抱き、日本軍の犯罪行為を訴えるために終生奔走したが、命が盡きても日本政府から一言の謝罪も得られなかったお年寄りがどれほどいることだろう。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn