中國の保険料収入が3兆1千億元（1元は約16.5円）に達し、日本を抜いて世界2位になる見込みだ。中國保険業(yè)監(jiān)督管理委員會（保監(jiān)會）の項俊波代表は22日に國務(wù)院新聞弁公室で行われた記者會見で、「これは中國保険業(yè)界は保険料資金の海外投資に『積極的かつ慎重な態(tài)度』を取っているからだ」との見方を示した。人民日報が伝えた。

記者會見には項代表と3人の副代表が出席した。

項代表は、「2016年、保監(jiān)會は保険産業(yè)の監(jiān)督管理と改革発展の推進で積極的な成果を勝ち取り、第1に全面的で厳格な法律に基づく監(jiān)督管理を行い、第2にリスクの最低ラインを斷固として守り抜き、第3に國の大きな局面に役立った。昨年の通年の保険料収入は3兆1千億元に上り、前年比27.5％増加し、日本を抜いて米國に次ぐ世界2位になることが予想される。農(nóng)業(yè)分野の保険事業(yè)の規(guī)模が07年の51億8千萬元から昨年は417億1千萬元に増え、米國に次ぐ世界2位になった。17年はリスクの予防コントロールをより重要な位置に置き、保険産業(yè)が経済社會の発展によりよくサービスを提供するよう推進していく」と述べた。

ロイター社からの海外投資をめぐる問題についての質(zhì)問に対しては、陳文輝副代表が、「監(jiān)督管理部門の態(tài)度から考えると、（保険産業(yè)は）海外投資に積極的であり慎重でもある。積極性は、保険産業(yè)全體で運用資金の規(guī)模が非常に大きいことに現(xiàn)れている。中國市場はとても大きいが、グローバル化された資産配分がますます重要になっている。だがこれと同時に、海外投資は中國にとってまだ模索の段階にあり、海外ではさまざまな法律環(huán)境、政治環(huán)境、文化的背景の中でリスクを抱え、海外投資に長けた人材も不足気味だ。こうした意味で慎重だといえる」と述べた。

また陳副代表は、「16年12月末現(xiàn)在、保険産業(yè)の海外投資殘高は492億1千萬ドルに上り、保険産業(yè)の前四半期末総資産の2.33％を占め、現(xiàn)時點の15％という監(jiān)督管理の割合に比べて大きな可能性がある?，F(xiàn)在の中國の海外資産の分布をみると、慎重な狀態(tài)にあるといえる。たとえば市場主體は米國、英國、オーストラリア、香港地區(qū)などの発達した國?地域を選ぶことが多く、投資の種類は公開市場での銀行預(yù)金、債権、株式、ファンドを選択することが多く、こうした公開市場での投資がおよそ53.4％を占め、海外での株式?不動産投資は約44.9％だった」と述べた。

保監(jiān)會は今後も引き続き積極的で慎重な態(tài)度を取り、保険機関のグローバル化された配置を奨勵していくという。陳副代表は、「まずは保険機関がこうした海外投資の能力をある程度備えていなければならず、能力の向上を強化しなければならない。保監(jiān)會も監(jiān)督管理を強化していく」と述べた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年2月23日