中國のバス用タイヤのメーカーにダンピングと補助金の疑いがあるとして米國で行われていたダブル調査について、米國の関連當局が22日に損害についての最終決定を発表し、中國側が勝利を収めた。商務部（商務?。╅v連當局の責任者は、「この決定は客観的事実に合致している」とコメントした。新華社が伝えた。

2016年2月19日、米商務省は公告を発表し、中國から輸入されるバス用タイヤを対象としたダブル調査の発動を決定したことを明らかにした。同省は17年1月24日に最終決定を下し、関稅率を最高80％以上に引き上げた。2月22日には米國國際貿易委員會（ITC）が損害についての最終決定を下し、中國から米國に輸入されるバス用タイヤは米國國內の産業(yè)に実質的な損害や損害の脅威を與えてはいないと判斷した。これはつまり中國がこれから米國に輸出するバス用タイヤには、ダンピング稅や補助金稅がかけられないということを意味する。

同部貿易救済調査局の王賀軍局長はITCの客観的で公平な最終決定を高く評価し、「この案件は米國のタイヤを輸出する中國企業(yè)約100社とその従業(yè)員10萬人に関わるもので、主に影響を受ける地域は山東省だ。関係のある商業(yè)団體、商業(yè)協(xié)會、企業(yè)、弁護士が緊密に連攜して、1年をかけて貴重な成果を勝ち取った。この案件の勝利は中國企業(yè)の権利保護の意識と対抗する力の向上、また國際経済貿易活動における発言権の向上を反映している」と話す。

また王局長は、「中米間のタイヤ貿易は相互補完的なもので、両社の製品には違いがあり、用途も異なり、中國から米國に輸出するバス用タイヤは米國で増加を続ける市場ニーズに効果的に対応している。両國のタイヤ産業(yè)が対話と交流を強化し、貿易摩擦を効果的に管理コントロールし、開放的で平等な貿易環(huán)境をともに守り、両國國民の福祉を増進させることを願う」と述べた。

米國は中國のタイヤ輸出産業(yè)にとって最大の市場であり、輸出製品にはバス用タイヤ、乗用車用タイヤ、軽トラック用タイヤ、オフロード用タイヤがあり、バス用タイヤは最も大きな割合を占める。これ以外の2大製品についてはすでに貿易救済措置が執(zhí)られている。00年以降、米國が中國を相手に発動したダブル調査は193件あり、中國は米國産業(yè)に損害を與えていないという最終決定が下されたものが35件に上る。

業(yè)界関係者は、「今回の勝利の最も直接的な効果は中國のタイヤ輸出市場を守ったことと、企業(yè)がこれからダブル調査に遭遇した時に行う抗弁のために経験を蓄積したことで、中國タイヤ産業(yè)の発展にとって重要な意義がある」と話す。（編集KS）

「人民網日本語版」2017年2月24日