河北省固安県牛駝鎮(zhèn)南王起営村の李偉さんは、小ぶりの2階建て住宅に住んでいる。ガスで暖を取ると、屋外の冬の寒気は身體に浸みるものの、屋內(nèi)はぽかぽかと暖かい。
「我が家では、暖房を入れる面積の割合がかなり大きい。石炭暖房を使っていたころは、ひと冬で少なくとも5-6トンの石炭を消費(fèi)してきた。石炭を追加する作業(yè)は極めて面倒で、點(diǎn)火作業(yè)をするときには帽子や手袋を身に著けるが、全身すすだらけになる。また、冬は、綿入れズボンを履いてかまどに火を點(diǎn)けなければならず、その時(shí)の寒さはまるで凍るようだ」と李さんは話した。ガス暖房に変えた後は、これらの數(shù)多くの煩わしい作業(yè)が不要になった。
冬に入り、北方地方では繰り返し広範(fàn)囲にわたる煙霧に見舞われ、石炭利用を抑制することが、煙霧予防対策における當(dāng)面の急務(wù)となった。北京南部に隣接する固安県は、2016年7月に環(huán)境保護(hù)部から「石炭使用禁止エリア」に指定された。それより前の2014年、苗木畑の経営を特色産業(yè)とする南王起営村は、全県規(guī)模で実施された「石炭からガスへの転換」試行村に指定され、168戸の村民世帯から石炭暖房が姿を消し、代わりに天然ガス壁掛け式暖房が設(shè)置された。
石炭暖房からガス暖房への転換において、費(fèi)用の問題が住民にとって何よりの懸念事項(xiàng)だった。李さんは、この問題について、次の通り話した。
「以前の石炭暖房の場(chǎng)合、暖房シーズンの費(fèi)用総額は約6千元だったが、今では7千元必要だ。石炭暖房は昔から村で普及しており、ガス暖房に切り替えた當(dāng)初は慣れない點(diǎn)もいくつかあった。だが、外地に出かけると、行く先々で、煙霧が人々の話題の種になっている。煙霧は健康に悪影響を及ぼすだけではなく、生活や外出にも支障が出る。たとえば、車両のナンバープレート末尾による交通規(guī)制や高速道路の封鎖が実施されると、苗木で商売をする我々にも不都合が生じる。だから、『石炭からガスへの転換』ののち、毎年暖房費(fèi)に數(shù)百元多くかかろうとも、みんな理解できるだろう。このような出費(fèi)は進(jìn)んで受け入れたい」。
南王起営村は「石炭からガスへの転換」を推し進(jìn)めると同時(shí)に、太陽エネルギーによる暖房も利用し始めた。村支部の王権書記は、「河北省農(nóng)業(yè)庁は太陽エネルギー採暖試行プロジェクトはすでに村內(nèi)でスタートしており、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で10世帯の村民が太陽エネルギー暖房を使っている」と説明した。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年3月1日
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