日本の人気アニメの実寫版「銀魂」が今月1日に中國で公開され、日本アニメファンが熱狂している。大人気になっているのは、中國でも原作アニメのファンが多いほか、実寫版に人気俳優(yōu)、女優(yōu)が出演しているからだ。そして、日本の実寫版映畫製作がより精錬され、アニメにさらに活気が吹き込まれている?!搞y魂」のほか、「寄生獣」、「好きっていいなよ?!埂ⅰ弗啸蕙?。」、「アイアムアヒーロー」などの実寫版映畫においても、日本の同分野の新たなトレンドが示されている。中國新聞網(wǎng)が報じた。
筆者は、日本アニメの多くは全く新しい世界観を表現(xiàn)しており、非常に豊かな想像力とリアルで殘酷な現(xiàn)実をうまくマッチさせることで、新しい事から人の本來の姿を描き出していると感じる。そして、多くが「熱血」や「ピュア」をテーマにしている。しかし、「熱血」、「ピュア」だけにとらわれず、リアルな現(xiàn)実を描寫している実寫版映畫もある。それは「舟を編む」だ。
同映畫は三浦しをんによる同名小説を原作とし、能力を十分に発揮できていなかった登場人物らが、國語辭典「大渡海」の編集を完成させるという目標(biāo)を達成するために忍耐強く努力し、紆余曲折を経て、最終的にその目標(biāo)を達成するストーリーだ?!皋o典の編集」というと、ほとんどの人が、単調(diào)な作業(yè)で、面倒くさいこともたくさんあるというイメージを抱いているだろう。しかし、主人公はその過程で、自分の新たな価値を見出し、対人コミュニケーション能力の低さを克服し、仕事で成功を収めるだけでなく、一目惚れした女性との戀も実らせる。同作品は、大作辭典「大渡?!工握Q生を描くだけでなく、成長する過程で、勇敢に忍耐強く困難に立ち向かうという精神を教えてくれている。
同作品はアニメの実寫版というのは少し語弊がある。なぜなら、先に映畫が製作され、後にアニメ化されたからだ。しかし、どのような表現(xiàn)スタイルであっても、ストーリーが展開されていく中で、特に、松田龍平が演じる主人公?馬締光也の心の成長の過程がしっかりと見る人に伝わって來る。馬締は、業(yè)績は平凡であるものの、真剣に仕事に沒頭する編集者だった。また、対人コミュニケーション能力がもともと低く、自分の気持ちを他の人に伝えたり、他の人の気持ちを汲み取ったりするのが苦手だったものの、玄武書房辭書編集部に配屬され、辭典の編集を行っていくうちに、それを克服する。その過程で、馬締は自分の人生の価値や夢を追及したり、自分に関心を示してくれる同僚や友人に心を開き始める。當(dāng)初は下宿先の「早雲(yún)荘」の大家であるおばあさん?タケ以外は、トラさんという貓と、部屋を埋め盡くす自らの蔵書だけが「友達」だった。
そして、自分の殻を少しずつ破ると、周りの人も変化していく。軽薄でチャラい性格だが、とても社交的な同僚や、親切でやさしく、かつ粘り強く頑固な編集長、さらに、かわいくて優(yōu)しいタケの孫娘など、みんなが辭典の編集の過程で様々な経験をする。そして、黙々と辭書作りに攜わる仲間が少しずつ増え、狹い編集室で晝夜が逆転するほど殘業(yè)し、辭典を完成するために、寢食の時間も削り、つまらないと見られていた「辭書作り」を少しずつ完成させる。
筆者は、この映畫を見て、主人公や編集長、そして、辭書作りに勵む一人ひとりが示す、一つのことに沒頭し、目標(biāo)を達成するために全身全霊を捧げるその精神に最も心を打たれた。タケが馬締に、「若いうちに一生の仕事を見つけて。それだけでみっちゃん幸せなんだから」と話すように、一つの事に沒頭すると、自分の本當(dāng)の人生の価値を見つけることができるものだ。
アニメが大好きな人は、同じく素晴らしい內(nèi)容であるアニメ版「舟を編む」を見るといいだろう。また、世界最大の英語辭書「オックスフォード英語大辭典(OED)」の誕生秘話を描いた映畫「The Professor and the Madman」も中國で公開される可能性が高い。同映畫では、人間同士が許したり、助け合うドラマがストーリーに盛り込まれており、それを見ると自問自答する機會になるだろう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年9月15日
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