米國のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)はこのほど、イランの原油輸出に対する制裁措置を11月初めに開始すると宣言した。その後のメディアの報(bào)道によると、ムニューシン米財(cái)務(wù)長官が、「イラン産原油を輸入する國に対して一定の制裁免除を検討する」と述べたため、一時(shí)は緊張ムードが緩和したが、ポンペオ米國務(wù)長官はこのほど、「米國はイランの原油輸出をゼロにする」と強(qiáng)硬な態(tài)度を再び表明した。米國の一連の動(dòng)きにより、長年にわたるイランの友好國の日本は打撃を受けて対処に困っている。エネルギーや資源の多くが輸入に頼る日本にとってイラン産原油は不可欠のもので、イランとの経済貿(mào)易関係を維持しつつも、同盟國?米國に逆らうこともできず、日本政府は難しい選択を迫られている。「経済日報(bào)」が伝えた。
日本はエネルギーを主に輸入に依存している。日本の経済産業(yè)省?資源エネルギー庁がまとめた最新のデータでは、2016年の日本のエネルギー自給率はわずか8.3%で、主な內(nèi)訳は水力発電、原子力発電、再生可能エネルギーだ。つまりエネルギーの91.7%が輸入頼みだということだ。日本の一次エネルギーの割合をみると、石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料が総消費(fèi)量の89%を占め、このうち石油は39.7%に達(dá)する。日本の石油輸入源をみると、16年の輸入量12億3千萬バレルのうち、イランが6.7%を占めたが、05年の15%と比べると低下している。とはいえ、イランはなおサウジアラビア、アラブ首長國連邦、カタールなどに続く、日本にとって5番目の輸入源だ。
イランは世界の主要なエネルギー大國で、原油埋蔵量は世界4位だ。イランからの石油輸入を維持するため、日本は長年にわたりイランと友好関係を保ち、1970年代と80年代には円借款の提供やビザ相互免除協(xié)定の締結(jié)が行われた。いずれもイラン産原油の日本への供給の安定を確保するのが狙いだった。2000年にはイラン大統(tǒng)領(lǐng)の初訪日が実現(xiàn)し、日本が中東最大の油田?アザデガン油田で最大の採掘権を得たこともあった。近年は國連総會(huì)の場で、日本とイランの指導(dǎo)者が毎年會(huì)談を行い、特に15年7月にイラン核協(xié)議が最終合意に至ると、日本は再びイランの原油開発のチャンスを得て、両國の経済貿(mào)易関係はますます密接になり、イラン側(cè)も日本との経済協(xié)力、技術(shù)協(xié)力をさらに拡大することを希望し、こうしたことから「石油友好」の一端がうかがえた。
だが今年5月、トランプ政権がイラン核合意から離脫するとともに、イランと石油取引のある國への制裁をちらつかせると、日本の進(jìn)退は窮まった。6月に日本?東京で行われた日米両政府の外務(wù)省局長級協(xié)議で、米國は日本にイラン制裁に加わるよう明確に要求した。日本の菅義偉官房長官は記者會(huì)見で、「日本はイラン核合意を支持すると同時(shí)に、イラン産原油の取引停止が日本企業(yè)に悪影響を及ぼさないよう、米國が日本に寛大な態(tài)度で臨み、少なくともイランとの石油取引への制裁措置を延期することをねがう」と述べた。日本メディアの報(bào)道によると、インドが12年にルピーによりイランとの石油取引を決済したケースがあり、長年にわたって円の國際化を進(jìn)めてきた日本政府が円建て決済を行う可能性も否定できないという。だが米國ににどのように「申し開き」をするのか、日本は難しい選択を迫られている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年7月24日
このウェブサイトの著作権は人民日報(bào)社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn