9月24日、中國は『中米経済貿(mào)易摩擦における事実と中國側(cè)の立場』白書を発表、中米経済貿(mào)易協(xié)力が互恵共栄関係にあるという実質(zhì)を明らかにし、米國のスーパー301條調(diào)査報(bào)告における中國側(cè)に対する事実無根の非難を真っ向から否定し、中國の中米経済貿(mào)易摩擦に対する政策スタンスについて詳述を試みている。
米國政府が絶対多數(shù)の反対意見を顧みず貿(mào)易戦爭をエスカレートさせ、世界経済の回復(fù)に強(qiáng)力なダメージを與える中で、中國政府がこの白書を発表することは、國際社會が客観的且つ理性的に中米貿(mào)易摩擦の経緯を現(xiàn)認(rèn)し、中國側(cè)の中米の相互信頼や協(xié)力促進(jìn)、齟齬への対処に対する提案や主張を理解することに役立つこととなろう。
今回の白書は全部で36000字に及び、中には大量のデータ、事例、グラフが含まれているが、その大部分は米國の政府機(jī)関、國際企業(yè)並びに世界でも著名な研究機(jī)関や研究者の専門書などを出典としてものであり、説得力に溢れた內(nèi)容となっており、特に以下の三點(diǎn)が突出している。
一點(diǎn)目は、中米経済貿(mào)易関係の事実関係を洗い出し、米國の貿(mào)易保護(hù)主義と「親分主義」行為とその害を分析している點(diǎn)である。
白書は中米貨物貿(mào)易、サービス貿(mào)易、投資等の面から、大量のデータから中米経済貿(mào)易協(xié)力がウィンウィンの関係にあること、ゼロサムゲームには當(dāng)たらぬことを示し、「米國大損論」が立腳點(diǎn)を持たぬものであることを証明している。また、白書は米國側(cè)のスーパー301條調(diào)査報(bào)告が中國側(cè)による「二國間の貿(mào)易不均衡」「不公平貿(mào)易」「強(qiáng)制的技術(shù)移転」「知財(cái)侵害」「政府による企業(yè)の海外進(jìn)出を通じた先進(jìn)技術(shù)獲得の後押し」「産業(yè)補(bǔ)助金政策」等の事実無根の非難に対し、確実な論拠を基に否定と反駁を行っている。白書はさらに、WTOの互恵共栄原則は各國の発展段階の差を考慮したものであり、真の意味での國際的公平性を有するものであると指摘している。
二點(diǎn)目は、白書が中國の中米経済貿(mào)易問題に関する立ち位置と國際関係に関する主張を詳述している點(diǎn)である。
白書は、①中國が國家の尊厳と核心的利益を揺るぎなく擁護(hù)していくこと、②中米経済貿(mào)易関係の健全な発展を揺るぎなく進(jìn)めていくこと、③多國間貿(mào)易體制の擁護(hù)と改革による整備を揺るぎなく進(jìn)めていくこと、④財(cái)産権と知的財(cái)産権を揺るぎなく保護(hù)していくこと、⑤外國企業(yè)の中國における合法的権益を揺るぎなく保護(hù)していくこと、⑥改革開放の深化を揺るぎなく進(jìn)めること、⑦その他の先進(jìn)國と広範(fàn)な発展途上國との間における互恵共栄を旨とする?yún)f(xié)力関係を揺るぎなく推進(jìn)していくこと、⑧人類の運(yùn)命共同體の構(gòu)築を揺るぎなく進(jìn)めることの八つの面から全面的、體系的な論述を行っている。
三點(diǎn)目は、中米経済貿(mào)易摩擦問題の合理的解決に向けた道筋を示している點(diǎn)である。
白書は、中米両國は経済発展の段階や経済制度が異なることから、経済貿(mào)易摩擦が存在することは正常なことであり、問題は如何に相互信頼を増進(jìn)し、協(xié)力関係を促進(jìn)し、齟齬に対処するかという點(diǎn)にあるとしている。
白書は、中米経済貿(mào)易摩擦は世界経済の安定と繁栄、世界の平和と発展に係る事柄であり、妥當(dāng)な解決をはかるべきであると指摘している。中國は今、米國と歩み寄り、積極的にバランスの取れた、包摂性ある、ウィンウィンな中米経済貿(mào)易の新秩序を築いていきたいと考えているのである。
貿(mào)易戦爭に勝者は存在しない。根本から問題を解決しようとするならば、冷靜な態(tài)度でこの白書を読み解き、中米経済貿(mào)易が極めて強(qiáng)い補(bǔ)完性を持ち、深く結(jié)びつき合う互恵共栄関係にあることを客観的且つ理性的に認(rèn)識するとともに、國民福祉の角度から思考を巡らせ、中米経済貿(mào)易摩擦解決に向けた正しい道筋へと回帰すべきであろう。
「中國國際放送局日本語版」2018年9月25日
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