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AI時代の外國語教育 その苦悩と模索(六)

人民網(wǎng)日本語版 2019年03月06日10:15

人民網(wǎng)ではこのほど、「AI時代の外國語教育 その苦悩と模索」をテーマとする小野寺健氏による連載をスタート。小野寺健氏は特定非営利活動法人日中友好市民倶楽部の理事長を務(wù)めるほか、長年にわたり數(shù)多くの中國の大學(xué)で日本に関する教育指導(dǎo)を行い、「淮安市5.1労働栄譽賞」や「第二回野村AWARD」、「中國日語教育特別感謝賞」などを受賞しているほか、人民日報海外版では「中日友好民間大使」として紹介されている。

第六章 外國語教育の現(xiàn)実

フランスの哲學(xué)者デカルトが、「方法序説」の中で「我思う、故に我在り」と論じ、考えることが人間の本源であると述べ、パスカルも「パンセ」の中で、「人間は、自然界において、最も弱い一本の葦に過ぎない。しかし、それは考える葦である」と述べているにも拘らず、その本源たる「考える」仕事に従事する學(xué)者が、弟子や學(xué)生に下請けをさせ、更に共著や自己の論文として発表する愚行は、恥の上塗りであり、學(xué)徒として、最も恥ずべき行為だと言えよう。

教育の大衆(zhòng)化は時代の流れであり、寧ろ喜ぶべき面もあるが、本來教壇に立つ資質(zhì)を欠く教師が教學(xué)を擔(dān)い、大學(xué)教育に馴染まない學(xué)生が入學(xué)することで、教學(xué)の緊張感が薄れ、教育の希薄化が進行して、教師と學(xué)生の馴れ合いが橫行し、ディズニーランド化が顕著に見られる。

また、組織とカリキュラムも硬直しており、社會の発展から取り殘された化石の如き存在となっていることも否めない。

株価が実體経済の先行指標(biāo)とされ、鉱山に於けるカナリアの役割りを果たすとすれば、本來大學(xué)は、社會の木鐸たる役目を擔(dān)うものであるべきだが、失業(yè)率が遅行指數(shù)である如く、社會の趨勢を追いかける保守的な組織となり果てている。

そこで、社會の木鐸たる役目を擔(dān)う大學(xué)の機能を回復(fù)させ、外國語教育の魅力を高め、その生き殘りを如何に図るかと言うのが、本連載執(zhí)筆の動機だが、筆者の淺學(xué)菲才は棚上げとしても、一部の先見的な幹部を除き、現(xiàn)場教師の危機感の希薄さは、驚くべきものがある。 

「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月6日

第五章はこちら→

  

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