清華大學(xué)文化経済研究院とオンラインショッピングモール?天貓(Tmall)が15日に共同で発表した「2019博物館文化クリエイティブグッズ市場データ報告」によると、中國の博物館文化クリエイティブ市場は近年、急速に成長している。阿里巴巴(アリババ)の小売プラットフォームの統(tǒng)計によると、博物館の文化クリエイティブグッズの取引件數(shù)はここ數(shù)年急増しており、2019年の規(guī)模は17年に比べて3倍増えた。中國新聞網(wǎng)が報じた。
報告によると、中國の博物館の文化クリエイティブグッズ市場の急速な発展は、主に以下の4つの原動力によるものだ。
1つ目は、政策の牽引だ。デジタルクリエイティブ産業(yè)が「第13次5カ年計畫(2016-20年)」の五大戦略新興業(yè)界の一つになっている。17年、中國文化部(?。─稀弗钎弗骏胛幕b業(yè)のイノベーション発展推進に関する文化部の指導(dǎo)意見」を発表した。
2つ目は國民の自國の文化に対する自信だ。報告は、「日本や韓國の歴史や経験は、國民一人當(dāng)たりの國內(nèi)総生産(GDP)がおよそ1萬ドル(1ドルは約106.36円)に達すると、自國の文化が力強く臺頭することを示している」と指摘している。改革開放(1978年)から約40年が経ち、中國の経済は急速に発展し、國際的な地位も日に日に高まっている。中國の國民一人當(dāng)たりのGDPは18年に1萬ドルの大臺に近づき、國民の自國の文化に対する自信が臺頭する兆しが顕著になっている。18年、アリババのプラットフォームだけを見ても、中國的な要素と関連のあるキーワードの検索回數(shù)が累計126億回に達し、漢服の購入者が前年同期比で100%以上増となった。
3つ目は、消費の高度化だ。報告によると、國民1人あたりの可処分所得が著実に向上するにつれて、中國の消費の構(gòu)造は、基本型消費から、発展型消費?エンジョイ型消費に移行し、消費者の文化に対するニーズが高まり、博物館見學(xué)などの文化サービス消費が増加し、実物商品消費の背後にある體験に対するニーズも明らかに高まっている。そして、商品に含まれる文化や価値的なアイデンティティが購買決定に影響を與える重要な要素となっている。
4つ目は、博物館自體のモデル転換だ。報告によると、中國の博物館は以前のように単に文化財を所蔵し、展示するというだけでは、日に日に高まる人々の文化の分野のニーズを満たすことができなくなっている。また、従來の経営スタイルでは、ほとんどの博物館が持続可能な発展が難しいという問題にも直面している。そのため、多くの博物館が現(xiàn)在、インターネット普及の波に乗り、積極的にモデル転換を?qū)g施している。また、ここ數(shù)年大ヒットとなった博物館のドキュメンタリーやバラエティ番組を、博物館が主導(dǎo)して製作したり、その製作に深く関わったりすることで、博物館文化の國民の間での普及がさらに促進された。その一方で、博物館が積極的にオンラインプラットフォームと連攜して文化クリエイティブグッズの開発や販売を加速させ、文化クリエイティブグッズを媒介として「新世代消費者」とコミュニケーションを取るようになっている。中でも、北京の故宮博物院は、中國の全ての博物館にとって手本となる存在で、早くも17年には文化クリエイティブグッズの売上高が15億元(1元は約15.1円)に達した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年8月20日