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気溫が上がると新型コロナウイルスの伝播は抑制されるか?

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2020年04月29日13:38

一般的な呼吸器ウイルスは秋から冬にかけて活動(dòng)的になる一方、夏になると活動(dòng)が弱くなる。2003年に流行した重癥急性呼吸器癥候群(SARS)も、天気が暖かくなるにつれて収束に向かった。世界人口の約90%が住む北半球が夏に入り、気溫が上がると、2019年冬に最初の感染が確認(rèn)された新型コロナウイルスの伝播も抑制されるのだろうか?新華網(wǎng)が伝えた。

専門家は、気溫が上がると新型コロナウイルスの伝播が抑制されるという見方には科學(xué)的証拠が不十分としながらも、その特性や人間の免疫系、行動(dòng)などが季節(jié)や気溫の変化と共に変わり、その感染拡大にも一定の影響を及ぼす可能性があるとの見方を示している。

世界各地で感染が爆発的に拡大し、今もそれが続いている狀況は、新型コロナウイルスはさまざまな気候條件下でも伝播する能力を備えていることを示している。世界保健機(jī)関(WHO)は、「新型コロナウイルスは、気溫が高く、濕度の高い地域を含めて、全ての地域で伝播することを、今ある証拠は示している」としている。

では、新型コロナウイルスの伝播は気溫の影響を受けることはないのだろうか?

英醫(yī)學(xué)誌「The Lancet Infectious Diseases」4月號(hào)に掲載された、香港大學(xué)醫(yī)學(xué)院公共衛(wèi)生學(xué)院のチームの報(bào)告によると、異なる気溫、條件下で新型コロナウイルスの安定性を調(diào)べたところ、気溫が低いほど、安定性が高いことが分かった。気溫4度の環(huán)境下では、培養(yǎng)基の新型コロナウイルスは14日経っても安定性を保っていた。一方、22度の環(huán)境下でウイルスが安定性を保てる日數(shù)は丸1日で、7日後には感染性が0.1%にまで落ちていた。そして、37度になると、安定性を保てる時(shí)間が3‐4時(shí)間になり、感染性は1日後に0.1%にまで落ちた。

しかし、今月8日付の醫(yī)學(xué)誌「Eur Respir J」オンライン版に掲載された中國(guó)復(fù)旦大學(xué)公共衛(wèi)生學(xué)院のチームの研究によると、中國(guó)の都市における伝播の狀況からして、気溫や紫外線などの気候の要素が新型コロナウイルスの伝播に與える影響は限られている。これは、気溫45度を超える環(huán)境下でも、ウイルスの繁殖が確認(rèn)できる中東呼吸器癥候群(MERS)の狀況と似ている。

たが、カリフォルニア大學(xué)ロサンゼルス校公共衛(wèi)生學(xué)院の朱怡芳副院長(zhǎng)は最近、取材に対して、「この研究は実験データの制約を受けており、気溫や感染拡大の分析範(fàn)囲が狹く、その結(jié)論が世界範(fàn)囲に広げられるかには疑問が殘る」との見方を示した。

オーストラリア?アデレード大學(xué)のクリス?バレル?ウイルス學(xué)栄譽(yù)教授は、「ウイルスが冬のほうが伝播しやすい大きな原因は、人がよく集まるからだ」と指摘?!咐à?、就學(xué)前の子供は夏には太陽(yáng)光の下で活動(dòng)し、體と體が接觸することも少ない。一方、冬になると、そのような子供は室內(nèi)で活動(dòng)し、しかも同じ空気を吸う。しかし、気溫が新型コロナウイルスに與えるあらゆる影響も、隔離措置を通してその伝播を抑えるほど重要ではない」との見方を示す。

さらに、「北半球の気溫が上がるにつれて、感染拡大が弱まる可能性もある。また、下半期に北半球が秋、冬になるにつれて、感染が再流行するのか、気溫に推移によって、周期的に流行するのかなど全ては依然として未知だ」と指摘する。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年4月29日

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