マイナーチェンジした第五版人民元が発表された。中國人民銀行がこのほど発表した公告によると、11月5日から、2020年版第五版人民元の5元（1元は約15.3円）紙幣が発行される。発行後は流通している同じ額面の人民元と同じ価値がある紙幣として流通する。人民日報(bào)海外版が伝えた。

2020年版第五版人民元5元紙幣は、2005年版第五版人民元5元紙幣の規(guī)格、主要デザイン、メインカラーを踏襲し、「中國人民銀行」の銀行名、國章、視覚障害者向けの深凹版印刷による識別マーク、中國語のピンイン（ローマ字）表記、少數(shù)民族の言語での表記などの要素も変わっていない。

しかしそのデザインや構(gòu)造の様式や效果が最適化されている。表の真ん中の額面を表す「5」の數(shù)字はホログラム印刷され、左下角と右上角の5という數(shù)字と模様も凹印刷が採用されている。左側(cè)の裝飾模様が増え、5という白透かし數(shù)字の位置も変わった。また、左の花の模様、記番號、真ん中の花柄、右側(cè)の毛沢東の肖像畫の様式も調(diào)整された。その他、5の數(shù)字の上に縦向きに入ったセキュリティラインや右側(cè)のザラザラした感觸があるインクの盛り上がりなどがなくなった。裏は、左上角と右下角の5の數(shù)字と模様に凹印刷が採用され、主なデザイン、5の數(shù)字の様式が調(diào)整された。また、年號も「2020年」に変えられている。

さらに偽造防止技術(shù)と印刷の質(zhì)が向上している。2020年版第五版人民元5元紙幣や2019年版第五版人民元50元、20元、10元、1元紙幣、2015年版100元紙幣の偽造防止技術(shù)、及びその構(gòu)成はシリーズ化されている?，F(xiàn)行の2005年版第五版人民元5元紙幣の偽造防止技術(shù)をベースに、額面を示す數(shù)字のホログラム印刷、數(shù)字や模様の凹印刷も強(qiáng)化された。そして、數(shù)字の上に縦向きに入ったセキュリティラインや右側(cè)のザラザラした感觸があるインクの盛り上がりなどがなくなり、代わって磁気のある埋め込み型のセキュリティラインが採用されている。

具體的には、新版5元紙幣の表の真ん中にプリントされた5の數(shù)字は、見る角度を変えれば、その色も金色と緑に変わり、光沢は上下に動く。ホログラム印刷は、國際的な紙幣印刷の分野で公認(rèn)されている最先端偽造防止技術(shù)で、一般の人でも本物かを識別しやすい。

紙幣を觸った時の手觸りも変わった。表にも、裏にも5の數(shù)字や模様に凹印刷が採用されており、透かして見ると裏と表の模様が一つの額面數(shù)字と模様を作り出し、凸凹のある手觸りとなっている。中國人民銀行は、「同技術(shù)は、中國が獨(dú)自に研究開発した紙幣印刷専用技術(shù)で、人民元の偽造防止技術(shù)の安全性と革新性が示されている。同技術(shù)が流通する人民元紙幣に採用されたのはこれが初めて」と説明する。

その他、新版5元紙幣の透かしはさらにはっきりし、完成度がさらに高くなっている。また、紙幣はさらに丈夫になり、使用可能年數(shù)が延びて、流通できる期間が長くなった。紙幣の両面に、汚れを防止するコーティングが施されているため、清潔感も増した。2015年版100元紙幣、2019年版50元、20元、10元、1元紙幣の札番號の字形を踏襲しており、ATMなどの機(jī)械での識別精度が向上している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年7月17日