6月28日、浙江省湖州市南潯區(qū)南潯鎮(zhèn)にある格爾森エレベーター有限公司で、作業(yè)員がスマートロボットアームの生産ラインを操作する様子。今ではたった1人で27工程あるエレベータードアの生産ラインを動かせるようになり、生産性は以前の10倍になった。(撮影?張斌。寫真提供は人民図片)
寶鋼股フン(フンはにんべんに分)寶山基地冷間圧延工場のC008溶融亜鉛めっきスマート加工現(xiàn)場に足を踏み入れると、あたりが突然真っ暗になったが、上方の自動天井クレーンはスチールロールを吊り下ろしており、この巨大な工場が引き続き整然と稼働中であることがわかった。デジタル化改良を終えた寶鋼の「24時間無人生産現(xiàn)場」は、人による當(dāng)番の必要はなく、明かりが消えても正常に稼働し続ける。
同工場の関係責(zé)任者は、「スマート化バージョンアップを遂げたこの無人生産現(xiàn)場は、生産性を30%、生産能力を20%引き上げることができる。スマート製造が企業(yè)の質(zhì)向上、効率向上の『強力な道具』になり、新型コロナウイルス感染癥対策の期間中にも企業(yè)が安定した生産を続けられるよう支えている」と話した。
無人生産現(xiàn)場は、中國製造業(yè)がデジタル化へと加速的に邁進(jìn)していることの1つの縮図だ。7月3日に中國情報通信研究院が発表した「中國デジタル経済発展白書(2020年)」によると、2019年の中國の産業(yè)デジタル化の探索はさらに深いレベル、さらに広い分野へと進(jìn)み、従來産業(yè)の生産増加と効率向上をもたらすデジタル技術(shù)の役割がさらに強化され、産業(yè)デジタル化の付加価値額は28兆8千億元(約440兆5900億円。1元は約15.3円)に達(dá)して、名目で前年同期比16.8%増加したという。
この28兆8千億元という數(shù)字は何を映し出すか?
28兆8千億元の背後には、従來産業(yè)と新技術(shù)のより多くの深い融合がある。
山西省の呂梁山の奧深くで、中國聯(lián)通の作業(yè)員の3ヶ月以上にわたる努力の末、厖厖塔炭鉱の5Gネットワークの最後の基地局がついにデバッグを終えた。これで100キロメートルを超える坑道をカバーする炭鉱內(nèi)商用5G専用ネットワークがほぼ完成した。
炭鉱だけではなく、5Gや人工知能(AI)などの次世代情報技術(shù)の追い風(fēng)に乗って、中國の多くの工業(yè)分野でデジタル化モデル転換が加速している。19年には全國の一定規(guī)模以上の工業(yè)企業(yè)(年売上高2000萬元以上の企業(yè))の生産設(shè)備デジタル化率は47.1%に達(dá)し、重要工程のデジタル制御化率は49.5%、デジタル化設(shè)備ネットワーク化率は41%に達(dá)した。工業(yè)企業(yè)のデジタル化研究開発設(shè)計ツール普及率は69.3%に達(dá)し、製造業(yè)デジタル化モデル転換を深く推進(jìn)するための支えを提供した。
28兆8千億元の背後には、中小企業(yè)のデジタル化モデル転換のポテンシャルが十分に発揮されたことがある。
注文はデジタル駆動型になり、衣類製品は自動的に3Dモデリングが作成されるようになり、生産プロセス全體が連続してスムーズに流れるようになった……デジタル化改良を経た青島環(huán)球服裝股フン有限公司では、楊志強社長が、「當(dāng)社は海爾(ハイアール)のコスモプラットとの協(xié)力を通じて、オーダーメイドサービスプラットフォームを構(gòu)築した。今や世界からオーダー注文を受けるようになった。こんなことは想像もしていなかった」と話した。
中小企業(yè)のデジタル化モデル転換の実現(xiàn)を支援するコスモプラットは、中國のインダストリアル?インターネットのプラットフォームの縮図だ。試算によると、19年の中國インダストリアル?インターネット産業(yè)の経済付加価値は2兆1300億元で、前年同期比実質(zhì)増加率は47.3%だった。このうちインダストリアル?インターネットの融合がもたらした経済への影響は1兆6千億元に達(dá)し、経済発展を促進(jìn)する役割が徐々に顕在化している。
28兆8千億元の背後には、速いペースで次々に現(xiàn)れる新しいビジネスモデルと企業(yè)の活力がある。
売り上げが天井にぶつかったらどうするか。少し前、坤湛科技は靴メーカーの天創(chuàng)時尚を支援して淘寶(タオバオ)でのライブ配信で「店舗?工場2in1」という新たなビジネスモデルを大膽に試み、靴の製造ラインをリアルタイムでライブ配信し、消費者が完成した靴を見て注文できるようにするとともに、実際に注文を受けるとただちにラインで製造してみせた。
次世代情報技術(shù)と製造業(yè)の加速的融合により、新しい製品、新しいモデル、新しい業(yè)態(tài)が次々に生み出された。統(tǒng)計によると、19年には全國でネットワーク化した協(xié)同を展開する企業(yè)は35.3%に達(dá)し、サービス型の製造を行うところは25.3%、オーダーメイドを扱うところは8.1%に達(dá)した。
中國情報通信研究院政策?経済研究所デジタル経済研究部の孫克部長は、「デジタル技術(shù)による全方位的で全チェーンにわたる支援があるため、製造業(yè)は目下、中國デジタル経済の注力ポイントになりつつある」と述べた。(編集KS)