タニシ麺月餅
今年の中秋節(jié)(舊暦8月15日)は10月1日で、國慶節(jié)(建國記念日)と重なり、おめでたいムードが例年よりさらに高まっている。今年は、新たなブランドが業(yè)界の垣根を超えて「月餅」商戦に參戦しているほか、多くの伝統(tǒng)的な月餅メーカーもイノベーションを強(qiáng)化して、斬新なアイデアの新商品を次々と打ち出している。工人日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。
「五仁月餅(5種類の種入り月餅)」や「大學(xué)が打ち出した月餅」、「何でも月餅の餡になる」など、月餅関連のワードがネット上で人気検索ワードとなっており、ネットユーザーからは、「今年の『月餅祭り』は目新しいアイデア満載」との聲が上がっている。
毎年、中秋節(jié)の時(shí)期になると、ネット上では「五仁月餅」が大きな話題になるのが恒例だ。しかし、今年は、「タニシ麺月餅」に対する注目度が五仁月餅を上回り、中秋節(jié)関連でトップの人気検索ワードとなっている。
タニシ麺月餅のほか、西安科技大學(xué)高新學(xué)院が打ち出したラー油、牛肉煮込み、葫蘆鶏(鶏の丸揚(yáng)げ)、氷峰(炭酸飲料)などの味の月餅も話題をさらった。それら月餅は陝西省の「八大怪」と呼ばれる8つの獨(dú)特の習(xí)慣、文化の要素が盛り込まれ、地方の特色あふれる一品となっている。
ユニークな味の月餅が続々と登場(chǎng)しているものの、中國焙■食品糖製品工業(yè)協(xié)會(huì)(■は火へんに考)が発表した「2020年中國月餅業(yè)界発展動(dòng)向」によると、伝統(tǒng)的な商品と味が依然として主流で、ハスの実、五仁、こしあん、ナツメあん、ミックスフルーツなどが主役の地位をキープしている。
市場(chǎng)における販売狀況を見ると、今年の月餅は依然として、広東式、蘇州式、北京式などがメイン。うち、ECや物流が発展しているのを背景に、広東式の月餅が北上し、多くの人にとって「マイブーム」となっている。ECプラットフォーム?蘇寧易購の「2020年中秋?國慶節(jié)前消費(fèi)ビッグデータ」によると、中秋?國慶節(jié)前2週間の月餅の販売量は前年同期比215%増となっている。中でも、卵黃?ハスの実やカスタード、ローズこしあんなど、広東式の味が最も人気となっている。
味のほか、「ヘルシー」も今年の「月餅祭り」の重要なキーワードとなっていることは注目に値する。報(bào)告によると、今年の月餅の消費(fèi)は、消費(fèi)者と価値を共創(chuàng)していく「マーケティング3.0」の時(shí)代を迎え、健康?栄養(yǎng)が新たなトレンドとなり、ヘルシーで、自然にやさしく、低糖の月餅が大人気となっている。スーパーに足を運(yùn)ぶと、ミニ月餅やばら売りの小さな月餅が人気となっているほか、低糖、雑穀月餅などが目立つ位置に並べられていた。
消費(fèi)者の趙さん(女性)は取材に対して、「一般的な月餅は大きすぎて、半分も食べたら胃がもたれてしまう。今はスーパーに小さな月餅やばら売りの月餅がたくさん売っており、一口食べて、食べたい気持ちを満足させ、中秋節(jié)を祝うことができるほか、胃がもたれてしまうこともない」と話した。
ここ10年、中國の月餅関連の企業(yè)の登録數(shù)が約10%のペースで安定して増加している。日に日に競爭がし烈になる「月餅商戦」に、元々月餅とは無縁の多くの企業(yè)が業(yè)界の垣根を超えて參戦するようになっており、多くの伝統(tǒng)的な老舗ブランドもイノベーションを強(qiáng)化して、新たな活路を探っている。
今年、火鍋ブランドの「海底撈」が、タレをつけて食べる月餅を打ち出した。麻辣味(痺れる辛さ)、香辣味(ピリ辛)、ノーマル味など人気の火鍋の素を、タレ?薬味と組み合わせて月餅とコラボさせ、大人気になっている。アイスクリーム?ブランドのハーゲンダッツも、複數(shù)の種類のアイスクリーム月餅を打ち出し、中國と西洋のデザートの月餅を通じたコラボレーションが実現(xiàn)している。9月19日、ハーゲンダッツ月餅の受け取り場(chǎng)所へ行ってみると、長蛇の列ができており、品薄狀態(tài)となっていた。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年10月1日