改正版「上海市鉄道交通乗客守則」が12月1日から施行された。同規(guī)則は「サイレント規(guī)則」となっており、乗客は地下鉄車內(nèi)でスマホの音を出してはいけないと明確に定められている。工人日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。
地下鉄車內(nèi)で、乗客のスマホから出る音楽や音聲などはすでに「非難の的」となっており、「サイレント車両」設(shè)置を求める聲が高まっていたため、「サイレント規(guī)則」には多くの人が賛同し、協(xié)力している。
12月1日午前10時(shí)、上海地下鉄1號(hào)線に乗って見ると、ある女性に連れられた男の子がスマホでアニメを見ていた。すると、2駅ほど過ぎたところで、この車両にやって來た地下鉄マナー執(zhí)行係員が、スマホから音が出ているのを発見し、注意していた。係員は、男の子だけでなく、特に保護(hù)者の女性に、「上海の地下鉄車內(nèi)では今月から、電子デバイスから音を出すことが禁止になったので、協(xié)力してほしい」と強(qiáng)調(diào)していた。
車內(nèi)のパトロールを擔(dān)當(dāng)する上海申通地鉄集団有限公司の執(zhí)法大隊(duì)執(zhí)法一中隊(duì)の曹正輝さんは、「電子デバイスから音を出している乗客がいた場(chǎng)合、主に規(guī)則の紹介と注意を行う。各地下鉄路線に、執(zhí)行係員を6人配置している。時(shí)間を定めずに不定期に、車內(nèi)をパトロールする。パトロールする時(shí)間は、運(yùn)営時(shí)間全てをカバーしている」と説明する。
地下鉄に乗っていた男性?高さんは取材に対して、「新たな規(guī)則ができたので、音を出している人がいた時(shí)に注意する勇気が増した。これまでは、そのような狀況に遭遇した時(shí)はできるだけ遠(yuǎn)く離れることしかできなかった。新しい規(guī)則ができたので、そのような行為を見た時(shí)に面と向かって注意する、れっきとした理由ができた」と話した。
ただ、上海の地下鉄車內(nèi)での「サイレント規(guī)則」には、強(qiáng)制力はなく、罰則はないことは注目に値する。そのため、多くの人は、その有効性に疑問を投げかけている。その點(diǎn)、曹さんは、「そのような狀況に直面し、事態(tài)が悪質(zhì)な場(chǎng)合、こうした乗客は鉄道公安に引き渡し、処分を受けることになる」と説明する。
法律専門家によると、舊版の「上海市鉄道交通乗客守則」も強(qiáng)制力のない政策で、マナーある行動(dòng)を求める規(guī)定という形で乗客の行為を制限している。例えば、守則実施初期から「地下鉄車內(nèi)飲食禁止」という規(guī)定があり、同じく罰則はない。それでも、実施から半年後、地下鉄は「飲食禁止が原因のトラブルは起きていない」としている。つまり、乗客は規(guī)定を守る必要を自覚しているということで、何かを食べている人がいたとしても、他の乗客や地下鉄の職員が注意すれば、食べるのを止めているということだ。また、赤ちゃんや高齢者など、やむを得ない事情がある乗客の飲食に関しては、他の乗客も理解を示しており、トラブルは発生していない。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月7日