河南衛(wèi)星テレビの春節(jié)(舊正月、今年は2月12日)番組で披露され、大きな話題となった舞踴「唐宮夜宴」の微信(WeChat)ステッカーがこのほどリリースされ、瞬く間に大人気となり、たくさんのユーザーが使用している。文匯網(wǎng)が報(bào)じた。
ステッカーや絵文字を使ったチャットの人気が高まるにつれて、ステッカーが普段のチャットのさまざまなシーンに浸透するようになっている。業(yè)界関係者は、「その商業(yè)的価値は、特に注目に値する」と指摘している。実際には、ステッカーの「宣伝効果」に、臭覚の鋭いコンテンツメーカーはすでに注目しており、ステッカーを活用してその影響力を拡大させ、商品の知名度や人気度をさらに向上させようと躍起になっている。統(tǒng)計(jì)によると、2019年、日本のSNS?LINEのスタンプ関連業(yè)務(wù)の売上高は約200億円に達(dá)した。今年初めのある統(tǒng)計(jì)によると、韓國で最も人気となっているキャラクターの商品もステッカーに端を発している。
イメージの鮮明なキャラが影響力のポイントに
ステッカーマーケティングの最大のメリットは手軽で、便利、かつ効果的であることだ。「唐宮夜宴」のステッカーを例にすると、「あなたのせいよ」、「フンッ」、「一番美しいのはワタシ」など、バラエティーに富んだユニークな表情の16種類の官女にさまざまなセリフが添えられており、とても生き生きとしている。おどけた官女のユニークさと人々の日常的な感情が1枚のステッカーに込められており、それを多くの人がチャットで送受信する過程で、「唐宮夜宴」のイメージがしっかりと刻まれていくことになる。
こうした理由から、多くの映畫やドラマも宣伝にステッカーを活用している。映畫「トムとジェリー」が最近、中國で公開され、それに先駆け、トムとジェリーの微博(ウェイボー)ステッカーがリリースされた。そのかわいい畫風(fēng)が人気となって、たくさんのネットユーザーが使用し、映畫に対する注目度がさらに高まった。
華東師範(fàn)大學(xué)中文學(xué)部の徐默凡準(zhǔn)教授は取材に対して、「ステッカーはすでに、ネット文化を象徴する存在となっており、その影響力は少しずつ業(yè)界の枠を超えるようになっている。もともとは、一部の人がチャットで利用していたものの、今はほとんどの人にとって不可欠なツールとなっている。こうしたことを背景に、コストが安く、スピーディーに発信され、影響力も大きいステッカーは、本當(dāng)に便利で効果的なアーティスティックなスタイルの宣伝ツールとなっており、その効果もほぼ明らかになっている。舞踴番組でも、映畫でも、鮮明で獨(dú)特なキャラクターイメージがステッカーマーケティングの基礎(chǔ)となる。例えば、トムとジェリーという『犬猿の仲』のキャラクターのイメージは多くの人の心に深く刻まれている。また、最近ネット上で大きな話題となっている『唐宮夜宴』も、人の目を引く伝統(tǒng)的な唐の時(shí)代の衣裝に、多くの人は強(qiáng)いインパクトを感じた。ステッカーはその衣裝を描き出し、その怒ったり、笑ったりする表情を見て、多くの人は番組で見た舞踴のシーンを思い出す」と説明する。
小さくないステッカーエコノミーの影響力
絵文字やステッカーの言語界における影響力が、注目されるようになったのは、2015年に、笑いながらも涙を流す絵文字「泣き笑い(Tears of Joy)」がオックスフォード辭典の「2015年ワード?オブ?ザ?イヤー」に選ばれ、注目を集めた時(shí)のことだ。
その後、2017年には、絵文字が主人公の3Dコンピュータアニメーション映畫「絵文字の國のジーン」が登場。口コミはそれほど良くなかったにもかかわらず、世界興行収入は2億ドル(1ドルは約108.9円)に達(dá)した。その原因は、ステッカーが映畫になったこの作品を見てみたいと好奇心を抱く人が多かったからだ。公開當(dāng)日、世界のファンらは、「世界各地で同時(shí)に絵文字に扮した人の數(shù)の最多記録」をたたき出した。
徐準(zhǔn)教授は、「ステッカーは生命力にあふれており、表現(xiàn)効果も高く、SNSにおける必需品となっている。しかし、それは、『消耗品』でもあり、人々は新しいものを好み、古いものは脇にやられていく。ステッカーは、『日用消費(fèi)財(cái)』のようだ」とし、マーケティングに攜わる人に対して、「常にアップデートが必要」と指摘する。それでも、一つの商品であり、一種の交流ツールであるステッカーは、そのアグレッシブな性質(zhì)で、人々の生活に楽しみを加え、各業(yè)界に全く新しいビジネススタイルを提供してくれていることは紛れもない事実だ。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年3月19日