世界保健機関(WHO)による新型コロナウイルス世界起源解明研究中國部分の報告書が北京時間8日夜、発表された。報告書は、新型コロナウイルスが実験室の事故により流出した可能性は「極めて低い」とした。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
報告書によると、共同國際チームは中國側(cè)の専門家17人と、他國、WHO、グローバル?アウトブレイク?アラート?アンド?レスポンス?ネットワーク(GOARN)、國際獣疫事務(wù)局(OIE)の國際専門家17人からなっている。國連食糧農(nóng)業(yè)機関(FAO)がオブザーバーとして今回の起源解明活動に參加した。數(shù)回のWeb會議が開催された後、2021年1月14日から2月10日の28日間にかけて中國の武漢市で共同研究が行われた。
研究チームは3つの作業(yè)チームを通じ、中國の専門家による第1段階の3分野(疫學(xué)、動物と環(huán)境、分子疫學(xué)と生物情報學(xué))の活動の進捗を振り返った。議論の過程で、國際チームは使用された方法と得られたデータへの理解を深め、より多くの問題について議論した。このことは、これほど複雑な研究の場合、分析の改善を行うのに相互交流が必要なことを示した。
作業(yè)チームのほか、國際チームはその活動のより多くの情報を収集するため、さらに関連議題の詳細な説明を聴取した上、一連の現(xiàn)場視察、重要消息筋の訪問を展開した。
報告書によると、國際共同専門家チームはウイルス出現(xiàn)が生じうる4つのルートについて評価した。つまり、人獣共通感染癥が「直接ヒトへ感染」「中間宿主の動物を介しヒトへ感染」「コールドチェーン?食品チェーンを介した感染」「実験室事件による流出」のことだ。
共同専門家チームはこれらすべての可能性について定性的リスク評価を行った。既存の科學(xué)の証拠と発見を考慮し、すべての可能性に関する論點を示した。専門家チームはこれらのルートの相対的可能性を評価するとともに、世界の認識と理解を深めうる研究のさらなる展開を優(yōu)先的に考慮している。
報告書によると、共同専門家チームは人獣共通感染癥が「直接ヒトへ感染」は「可能性がある~可能性が高い」、「中間宿主の動物を介しヒトへ感染」は「可能性が高い~非常に可能性が高い」、「コールドチェーン?食品チェーンを介した感染」は「可能性がある」、「実験室事件による流出」は「可能性が極めて低い」とした。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年6月9日