河北省石家荘市賛皇県の原村土布文化産業(yè)園で、崔雪琴さん(60)が伝統(tǒng)的な手織り機(jī)の前に姿勢正しく座り、白と緑の縞模様の「原村土布(手織り木綿)」を織り上げ、次第に布の形を作り上げていっていた。
崔雪琴さんは、河北省の省級無形文化遺産項(xiàng)目「賛皇原村土布紡績技術(shù)」の伝承者だ。16年間に及ぶ努力を通じて、彼女は地元で途絶えつつあった伝統(tǒng)的な手織り技術(shù)の伝承者として活動しているだけでなく、農(nóng)村女性約1300人に収益をもたらしている。その上、イノベーションによって土布の海外進(jìn)出を?qū)g現(xiàn)し、ミラノコレクション(ミラノ國際ファッションウィーク)でその素晴らしさが披露された。
崔さんによると、土布は千年前から中國民間で伝えられてきた手織り技術(shù)の一つという?!冈濉工趣いγ挨?、1つの村ではなく、賛皇県全ての土布を産出する村を指し、原始的な手織り工蕓技術(shù)を用いた「オリジナルテイストそのもの」の土布を意味している。
質(zhì)感が荒く、色も単調(diào)な従來の土布と異なり、原村土布はやわらかい手觸りでその色彩も豊かだ。崔さんは、「これは、原材料の綿花の質(zhì)が良くなっているだけでなく、工蕓技術(shù)が改良されたことによるものだ。また、染料には鉱物顔料や木の葉、ブドウといった植物からの抽出物しか使っておらず、ホルムアルデヒドなどの化學(xué)物質(zhì)は一切含まれていない」と説明した。
2005年に石家荘市で運(yùn)営していたアパレル関連ビジネスが赤字に陥っていた崔さんは、母親の勧めで故郷に戻り、土布の技術(shù)に関する研究に著手した。當(dāng)初は借金して紡ぎ機(jī)7臺と中古の織り機(jī)5臺を調(diào)達(dá)するところから始めた崔さんの土布の仕事は、瞬く間に軌道に乗っていった。彼女は2007年には、村に住む中?高年女性60數(shù)人を組織して専業(yè)合作社(専門協(xié)同組合)を設(shè)立し、農(nóng)村女性に土布作りの技術(shù)を?qū)Wばせることで、「織姫」を育成した。
そこから10數(shù)年にわたる発展を経て、合作社はすでに現(xiàn)在紡ぎ機(jī)1千臺と土布用織り機(jī)約350臺を擁するようになっており、周辺の6郷?鎮(zhèn)にある17村の女性約1300人と共にそのビジネスを成長させている。
2017年になると、原村土布は海外貿(mào)易部門を設(shè)け、獨(dú)フランクフルトのテキスタイル國際見本市やベルギーのフランダース國際貿(mào)易博覧會に相前後して出展した。その後、イタリアファッション評議會のマリオ?ボセッリ(Mario Boselli)會長からの招待を受け、ミラノコレクションへの出展を果たした。
崔さんは、「ヨーロッパの展示會に參加すると、海外の人々は親指を立て、『中國の伝統(tǒng)工蕓は非常に素晴らしく、中國の農(nóng)民は極めて偉大だ』と絶賛してくれた」と、顔をほころばせながら語った。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月8日