世界最大の発展途上國である中國は30年ほどでCO2(二酸化炭素)排出強度の世界最高の下げ幅を記録し、世界史上最短の時間でCO2排出ピークアウト及びカーボンニュートラルを?qū)g現(xiàn)しようとしている。このように中國の目標はその大きな志を示している。新華社が伝えた。
データは噓をつかず、中國の排出削減の世界への貢獻は周知の通りだ。これは中國が非常に苦しい取り組みを行っていることを意味し、また中國の気候変動問題における大國としての責任感を十分に示している。
◆30年 史上最短時間
先進國は過去200年以上の産業(yè)化において無秩序な排出を行っており、世界の気候変動に対する歴史的責任から逃れることができない。これは國際社會の普遍的な共通認識だ。なかでも米國は溫室効果ガス累計排出量が世界最大の國で、1人平均のCO2排出量は世界平均水準の3.3倍となっている。その一方で製造大國の中國の1人平均CO2排出量は現(xiàn)在米國の半分にも満たず、1人平均の過去の累計排出量は米國の約8分の1だ。データによると、米國の溫室効果ガスの排出量の過去最高値は1人平均23.44トンで、2018年は16.85トンだった。中國のこの數(shù)値は7.56トン。
世界の主要先進國はすでにCO2排出ピークアウトを?qū)g現(xiàn)している。英仏獨及びEUは70年代にすでに実現(xiàn)しており、米國は2007年、日本は2013年に実現(xiàn)。しかもこれはいずれも発展段階が進み、CO2排出量の多い産業(yè)の移転による「自然なピークアウト」だ。
中國は昨年9月22日、國による自主的な寄與度を向上させ、2030年までのCO2排出ピークアウト、2060年までのカーボンニュートラルの実現(xiàn)を目指すと表明した。各國が現(xiàn)在まで発表している目標によると、CO2排出ピークアウトからカーボンニュートラルまでにかかる時間はEUが71年、米國が43年、日本が37年となるが、中國はわずか30年という期限を設(shè)定した。
中國の解振華?気候変動擔當特使は國連気候変動?xùn)樈M條約第26回締約國會議(COP26)の會見で、「気候変動問題は単なる気候変動問題ではなく、國の経済?社會?環(huán)境?雇用などの各方面と緊密に結(jié)びついている系統(tǒng)的な取り組みだ。系統(tǒng)的な経済?社會の変革によって初めてこの目標を達成できる」と述べた。
◆50%以上 世界の排出削減に貢獻
CO2排出ピークアウト及びカーボンニュートラルの目標を達成するため、中國は口先だけではなく実際に行動している。世界銀行が発表したデータによると、2005年以降の中國の省エネ規(guī)模は累計で世界の半分以上を占めている。
各國による排出削減措置には、主にエネルギーの利用効率の向上、エネルギー構(gòu)造の最適化、再生可能エネルギーの発展、産業(yè)構(gòu)造の調(diào)整、森林のカーボンシンクの発展などが含まれる。解氏は、「大まかに見ると、2005年から2020年までの中國の関連分野における貢獻はいずれも世界全體のほぼ30?50%を占めており、世界の排出削減への貢獻が顕著だ」と述べた。
10月27日に発表された「中國の気候変動対応の政策と行動」白書によると、中國は経済?社會の持続可能で健康的な発展と同時に、CO2排出強度を大幅に下げている。中國の2020年のCO2排出強度は2005年より48.4%低下しており、2020年までに40?45%下げるという國際社會に約束した目標を上回った。CO2排出量を累計で約58億トン削減し、CO2排出の急増の局面をほぼ覆した。
また中國の再生可能エネルギーへの投資は長年連続で世界一を維持しており、再生可能エネルギーのコストが日に日に減少している。中國はさらに多くの太陽光発電所と風力発電所を建設(shè)した。中國は新エネ車の生産及び販売の規(guī)模で6年連続で世界一となっている。現(xiàn)在の新エネ車保有臺數(shù)は約678萬臺で、うち電気自動車は約552萬臺。
森林のカーボンシンクの増加について、中國の森林面積と森林蓄積量は30年連続で「ダブル増」を維持し、世界で森林資源の増加が最大の國になっている。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年11月10日