カフェ「follow嘿」では「上海ブラックコーヒー」や「黒糖ブラックコーヒー」、「上海ミルクコーヒー」といった上海シリーズのコーヒーが提供されている。オーナーの劉厚軍さんは1990年代に南開大學(xué)の國(guó)際経済學(xué)科を卒業(yè)。50を過ぎてから上海で「中國(guó)式コーヒー」の研究に沒頭し、工業(yè)化的な思考に基づき中國(guó)式コーヒーを作るようになった。例えば、上海シリーズの弄堂ミルクコーヒーを、「中國(guó)式コーヒー」のベースと見なし、酒醸やあんこ、茶、ライスミルクなどをそれに加えていくことで、様々な風(fēng)味のコーヒーを作り出している。
「中國(guó)式コーヒー」と定義つけるものは何かということを常に考えているという劉さんは、▽継承しつつイノベーションを加えていること▽獨(dú)創(chuàng)的な技術(shù)や器具を使うこと▽ローカライズされた革新的な商品を作ること▽中國(guó)と西洋の折衷を?qū)g現(xiàn)し普及させるのに役立つこと、と総括している?!竑ollow嘿」のメニューの一番目立つ位置で紹介されている「芙蓉コーヒー」と「無極コーヒー」について、劉さんは上記の4つの條件を満たしていると考えている。その2種類のコーヒーは、コーヒーサイフォンの代わりに高溫で蒸す技術(shù)を使いコーヒーを抽出し、コーヒーの風(fēng)味を保ちながら、口當(dāng)たりがさらに滑らかになっている。
茂名南路にあるカフェ「NINE O NINE」では、90後(1990年代生まれ)のオーナー?杜さんが開発した茅臺(tái)コーヒーが販売されている。一杯のコーヒーが數(shù)層になっており、まずたっぷりのミルクフロート、その下にちょっと酸っぱいレイシのジュース、最後に上品でまろやかな香りが特徴的な「醤香タイプ」の白酒(中國(guó)の蒸留酒)の味を味わうことができる。杜さんは取材に対して、「一番初めに就いたのが酒関係の仕事。その後、スターバックスで働くようになり、店長(zhǎng)にもなった。それを辭めて起業(yè)した後に、中國(guó)の酒とコーヒーをコラボさせ、差別化を図ってはどうだろうかというアイデアをふと思いついた」と話した。
若者は最高の「宣伝者」
オープンして4年になるカフェ「follow嘿」には、常連客もたくさんおり、その中には外資系企業(yè)の上級(jí)管理者も少なくない。自動(dòng)車メーカー?フォード(中國(guó))の電気自転車(EV)事業(yè)部のある上級(jí)管理者は2年前に上海に來て開発プロジェクトに攜わった時(shí)に、同店で飲んだ「陳皮カプチーノ」の味が忘れられないという。そして、今年11月、再び上海に來た時(shí)、新型コロナウイルス対策の隔離期間が終わると同時(shí)に、同店に足を運(yùn)び、「2年間、これを飲みたいとずっと思っていた。世界のどこでもこれを飲むことはできない」と話したという。
徐副院長(zhǎng)は、「『中國(guó)式コーヒー』が上海から世界へと羽ばたけるかは、本質(zhì)的には上海で生活している中國(guó)人や外國(guó)人に、上海のカフェや獨(dú)特のコーヒーなしには過ごせないと感じてもらい、上海のライフスタイルを存分に満?jiǎn)摔筏?、宣伝してもらえるかにかかっている」との見方を示す?/p>
劉さんは、「『中國(guó)式コーヒー』が海外進(jìn)出するためには、若者の心を捉えなければならない。今の世代の若者に飲んでもらい、『中國(guó)式コーヒー』が好きになってもらえると、若者は自然と自分の好みの基準(zhǔn)を作り、『中國(guó)式コーヒー』の味やコンセプトを攜えて世界と交流するようになる」との見方を示す。報(bào)告も前途明るい傾向を示しており、20‐40歳の青年のグループが上海のスペシャルティコーヒーの消費(fèi)の主力となっている。うち、女性が6割を占め、學(xué)生が前年比17%増、2019年比で138%増となっている。劉さんは、「上海のカフェの數(shù)は世界最多で、今のローカライズ革新において、獨(dú)特の風(fēng)格を備えたコーヒー文化や商品の風(fēng)味が作り出されている?!褐袊?guó)式コーヒー』は將來、必ず世界進(jìn)出を果たす」と自信たっぷりに話した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年12月31日