「平遙推光漆器」の作品に絵付けをする國家級無形文化遺産の伝承人?薛生金さん。

薛さんのアトリエにある機(jī)には全て、大豆の油と地の粉の入った小さな瓶が置かれている。「地つけの際、漆を一塗りするたびに、數(shù)十時(shí)間おいて完全に乾燥させなければならない。その後、漆を塗るたびに、水を付けたやすりで何度も磨かなければならない。最後に、器物の表面に大豆の油を塗り、手で地の粉を少しかけて、手で觸ってツルツルになるまで磨き上げる。それを何度も何度も繰り返して作り上げるのが平遙推光漆器だ」と薛さん。

薛さんは近年、2つのことにこだわっている。1つは、材質(zhì)へのこだわりだ。市場が拡大するにつれて、合成漆を使う人が増えているが、薛さんは天然漆だけを使い続けている。薛さんは、「漆器というのは元々、材質(zhì)の美しさに非常にこだわる美術(shù)品だ」と、その理由を説明する。次に、伝統(tǒng)文化からデザインのインスピレーションを得ることにこだわっている。アトリエの機(jī)には、書籍が山積みなっており、「優(yōu)れた漆器を作るためには、古代の衣裝や基本的な陶磁器の形の知識が必要。四大名著（紅樓夢、水滸伝、三國志演義、西遊記）を読み、戯曲や演義などについても知っておかなければならない。これは中國の伝統(tǒng)で、伝承し続けなければならないから」と話す。

また薛さんには、「中國推光漆器博物館名譽(yù)館長」という肩書もある。中國山西省の平遙古城東大街にある中國推光漆器博物館は、「平遙推光漆器文化産業(yè)クリエイティブパーク」でもある。その中を歩くと、各種漆器美術(shù)品がたくさん並んでおり、そこで実際に作品を制作している工蕓?美術(shù)職人もたくさんいる。

アンティークなオーラを放つ上品な赤い漆塗りの食器、高級感ある文房四寶（筆墨硯紙）やしおり、かわいいアクセサリーなど、「平遙推光漆器」は今、現(xiàn)代の人々の生活の中に少しずつ溶け込むようになっている。それら文化クリエイティブグッズは、クリエイティブパークの工蕓?美術(shù)職人の手作り美術(shù)品だ。唐都推光漆器有限公司の責(zé)任者?陰建平さんは、「伝統(tǒng)工蕓と時(shí)代の要素を結(jié)びつけ、研究開発を強(qiáng)化し、無形文化遺産の用途を拡大させている。また、市場の優(yōu)秀な文化クリエイティブ企業(yè)と提攜して、文化クリエイティブグッズのさらなる可能性を模索している」と説明する。