二十四節(jié)気の一つである「芒種」を迎えた北京市三環(huán)路の內(nèi)側(cè)に位置する中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院作物科學(xué)研究所の実験田で、一面の金色の麥が風(fēng)にそよぎ、収穫間近となった。敷地面積10ヘクタールの実験田は、地価の高い市街地にあることから、ネットユーザーから「最も高価な農(nóng)地」と呼ばれている。
10ヘクタールの実験田の小麥が成熟し、収穫を間近に控えている。(撮影?李棟)
この実験田は、小麥、トウモロコシ、大豆、稲、雑穀などの作物の研究に用いられている。地価の高い北京市の市街地に、この農(nóng)業(yè)科學(xué)研究実験田を確保するのは容易なことではない。しかしこの実験田の科學(xué)的価値は、この土地の市場の価値を遙かに上回り、「値段をつけられない寶の地」とも言える。
中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院作物科學(xué)研究所の趙広才研究員は、「ここは中國現(xiàn)代小麥育種研究のスタートラインの一つであり、小麥品質(zhì)育種の発祥地でもある。この実験田で栽培された『中麥』シリーズ小麥、『中単』シリーズトウモロコシ、『中黃』シリーズ大豆、『京粳』シリーズ稲などの340の新品種の普及面積は3333萬ヘクタールを超えており、累計(jì)で75億キログラムの増産となった」と説明した。
ここは數(shù)多くの新品種を育成しただけでなく、重要な栽培技術(shù)イノベーションの地でもある??茖W(xué)研究者は近年、「トウモロコシ溫光資源定量最適化増産?効果拡大技術(shù)」「優(yōu)良専用小麥生産の重要技術(shù)」などの質(zhì)と効果の向上に関する生産技術(shù)を研究開発し、作物のグリーンな発展モデルの広い範(fàn)囲の応用を促進(jìn)している。
小麥の各種データを検査中の作業(yè)員。(撮影?李棟)
農(nóng)業(yè)農(nóng)村部(?。─巫钚陇无r(nóng)作業(yè)狀況によると、全國の夏季収穫食糧の主要生産地の小麥の収穫が現(xiàn)在半分を過ぎており、全國の麥収穫が全體的に順調(diào)に進(jìn)んでいる。趙氏は、「中國の小麥育種はすでに伝統(tǒng)的な育種から、ゲノミクス、遺伝子組み換え技術(shù)、分子設(shè)計(jì)育種などの現(xiàn)代バイオテクノロジーによる育種に発展している。しかし実験田の役割が依然として不可欠だ」と述べた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月9日