四川省の中華ジャイアントパンダ苑神樹坪基地に行くと、飼育員の郎舜筠さんが、「さあ、ご飯の時間よ」とパンダの赤ちゃんに話しかけながら、カット済みのニンジンや饅頭(蒸しパン)をパンダ舎に運(yùn)んでいた。新華社が報じた。
四川臥竜自然保護(hù)區(qū)にある神樹坪基地は、香港特別行政區(qū)政府の支援を受けて建設(shè)された。パンダの「家」である同基地は、香港特區(qū)出身の女性?郎さんにとって、第二の故郷にもなっている。
6月21日、パンダに特製蒸しパンをあげる郎舜筠さん(撮影?瀋伯韓)。
おいしい晝のエサを食べ終えたパンダの赤ちゃん數(shù)頭は木に登り、気持ちよさそうに晝寢をしていた。「神樹坪基地で働き始めて2年になる。新型コロナウイルス感染癥の影響で、香港特區(qū)にはずっと帰っていない。でも、ここでは至る所で、香港特區(qū)の支援で建設(shè)された痕跡を目にすることができ、とても親しみを感じる」と郎さん。
香港特區(qū)で生まれ育った郎さんは子供の頃からパンダが好きで、大人になってからは、香港海洋公園(オーシャンパーク)のパンダの飼育員になって、中國中央政府から香港特區(qū)に寄贈されたパンダの世話を擔(dān)當(dāng)するようになり、子供の頃からの夢を葉えた。
6月21日、エサを食べるパンダを見守る郎舜筠さん(撮影?瀋伯韓)。
1997年、香港特區(qū)は祖國に復(fù)帰した。復(fù)帰を祝って、中國中央政府は香港特區(qū)にオスとメスのパンダ1頭ずつを寄贈した。それをきっかけに、四川省と香港特區(qū)は切っても切れない縁で結(jié)ばれた。
香港特區(qū)では1999年5月、パンダの「安安(アンアン)」と「佳佳(ジアジア)」が正式に一般公開されると、この「國寶」を一目見ようと、各地から多くの人が押し寄せた。香港特區(qū)の祖國復(fù)帰10周年に、中國中央政府は再び香港特區(qū)にパンダの「楽楽(ルールー)」と「盈盈(インイン)」を寄贈した。2005年生まれのその2頭は、「安安」と「佳佳」と同じく、四川臥竜自然保護(hù)區(qū)で生まれた。
「佳佳」は2016年、飼育されているパンダとしては世界最高齢の38歳で亡くなった。そして、香港オーシャンパークで暮らすパンダは、「楽楽」と「盈盈」、「安安」の3頭になっている。
2015年、「お見合い」をするため四川臥竜自然保護(hù)區(qū)に戻った「インイン」に付き添った郎さんは、神樹坪基地で動物管理部の董超部長に出會い、愛を育てて2018年にゴールインした。四川省に嫁いだ郎さんと董部長の間には今、4歳の男の子がおり、3人で幸せに暮らしている。
6月21日、パンダの赤ちゃんにミルクをあげる郎舜筠さんと董超部長(撮影?瀋伯韓)。
2008年5月12日に四川大地震が起きた時、中國パンダ保護(hù)研究センターも大きな被害を受けた。臥竜核桃坪基地は全壊し、他の地域と繋がる道路も重大な被害を受けた。香港特區(qū)は、中國パンダ保護(hù)研究センターや関連施設(shè)の再建を含めて、地震後の復(fù)舊プロジェクト23件を支援し、その支援金は合わせて約14億2200萬元(1元は約20円)に達(dá)した。
2016年5月11日、中國パンダ保護(hù)研究センター臥竜神樹坪基地?中華パンダ苑が無事開園。この開園は香港特區(qū)による臥竜復(fù)舊支援プロジェクトが全て完成したことも意味していた。香港特區(qū)のサポートに感謝を示すべく、中國パンダ保護(hù)研究センター臥竜神樹坪基地と都江堰基地は、香港特區(qū)の市民を?qū)澫螭?、入園料を恒久的に無料にしている。(編集KN)
6月21日、パンダの赤ちゃんにミルクをあげる郎舜筠さんと董超部長(撮影?瀋伯韓)。
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月28日