「南水北調(diào)」(南方地域の水を北方地域に送り慢性的な水不足を解消するプロジェクト)の後続重要プロジェクト「引江補(bǔ)漢」(長(zhǎng)江の水を漢江に送ること)プロジェクトが7月7日、著工された。完成後、南水北調(diào)プロジェクトと三峽プロジェクトを結(jié)び、長(zhǎng)江本流を南水北調(diào)中央ルートプロジェクトと接続させる。中央ルートは水源がより豊富になり、北部に送る水の量は當(dāng)初予定の複數(shù)年平均95億立方メートルから115億1000萬(wàn)立方メートルに拡大する。また漢江の中?下流に水を補(bǔ)給することで、漢江流域の水資源調(diào)節(jié)能力の向上、漢江中?下流の水の生態(tài)環(huán)境の改善に対して重要な役割を果たす。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。
7日に撮影された「引江補(bǔ)漢」プロジェクトの著工の現(xiàn)場(chǎng)。
三峽ダムに影響は?
水利部(?。┧Πk電設(shè)計(jì)総院の李原園副院長(zhǎng)は、「三峽ダムに入る水の量は複數(shù)年平均で4000億立方メートルを超えているが、引江補(bǔ)漢プロジェクトによる調(diào)節(jié)量は年間39億立方メートルと、その1%にも満たない。三峽ダムはプロジェクトの長(zhǎng)期運(yùn)営を支える十分かつ安定的な水量がある」と分析した。
安全なルートは?
作業(yè)員は前方で、通常掘削、複合一定方向掘削、地磁気地電流法などの技術(shù)を利用し、8000平方キロメートル超のプロジェクトエリアに対して全面的な「健康診斷」を行った。全ルートの1萬(wàn)分の1スケールの地質(zhì)測(cè)量面積が2255平方キロメートルにのぼっている。すべてのルートの1萬(wàn)分の1スケールの平面?斷面図作成を完了し、最終的に3000ページ余りの地質(zhì)報(bào)告書を完成させた。後方では、計(jì)畫、利水?治水工事、施工、環(huán)境などのスペシャリストが規(guī)模の論証、プロジェクト展開の研究、深埋設(shè)大直徑トンネル施工案の研究、環(huán)境アセスメントなどの活動(dòng)を展開している。
長(zhǎng)江設(shè)計(jì)集団の宋志忠サブチーフエンジニアは、「皆で一致団結(jié)し、短時(shí)間內(nèi)に最適のルートを見つけ出し、トンネル災(zāi)害を起こしやすいカルストエリアと斷裂帯を一生懸命回避した」と述べた。
プロジェクトの取水規(guī)模をどのくらい設(shè)定すればよいか?
長(zhǎng)江設(shè)計(jì)集団利水?治水計(jì)畫院水供給?灌漑部の王磊部長(zhǎng)とチームは、三峽ダム上流の30數(shù)基の大型ダムと10數(shù)件の流域を跨ぐ水資源調(diào)節(jié)プロジェクトの総合調(diào)節(jié)?計(jì)算を行った。三峽?丹江口ダム?北方水供給先の水資源最適化配置モデルを構(gòu)築し、2300旬超の水文データのシミュレーション分析を行った。
王氏は、「長(zhǎng)江流域の水資源許容力、長(zhǎng)江本流?支流の調(diào)節(jié)的役割を考慮する上、流域內(nèi)の都市クラスターの発展の需要を満たす必要がある。同時(shí)に三峽ダムエリア、下流地域、その他の水資源調(diào)節(jié)プロジェクトの影響を考慮しなければならない。數(shù)多くの條件が重なる中で最適解を求めると言える」と述べた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年7月8日