甘粛省博物館で展示されている疾走する馬が空飛ぶツバメをとらえた銅像「馬踏飛燕」をモチーフにしたぬいぐるみが最近、中國のネット上で検索のトレンド入りし、大きな話題となっている。「馬踏飛燕」のぬいぐるみはなんともユニークで、どこか人を惹きつけるようなオーラを放っている。このぬいぐるみを目にしたネットユーザーたちは笑いをこらえきれなかったようで、「歯をむき出しにしている馬の顔はなんとも楽しげだけど、踏みつけられちゃってるツバメはちょっと恨めしげ」といったコメントが寄せられている。
「甘粛省博物館の寶」である「馬踏飛燕」と呼ばれる「銅奔馬」をモチーフにしたこのぬいぐるみは、馬がツバメを踏みつけ、両前足を広げて立っている「一馬當先銅奔馬」バージョンと、馬が疾走している「馬到成功銅奔馬」バージョンの2種類ある。立ち姿バージョンの方はコミカルなポージングで、文化財の細部までしっかり再現(xiàn)しつつ、馬のユニークで、見る人をハッピーにする特徴を上手くとらえている。もう1つの疾走バージョンは、ユニークさとハッピーな要素を上手く結び付け、文化的でありながら、ユーモラスで生き生きとしており、とても愛嬌がある。2種類とも、立體的で愛らしく、コミカルで生き生きとした表情を浮かべ、きちんとした作りになっている。またぬいぐるみの觸り心地も抜群ということで、人気を集めている。
甘粛省博物館の公式サイトで今月14日から販売されている「銅奔馬」のぬいぐるみは現(xiàn)在、サイト內の人気ランキングと販売數(shù)ランキングでいずれもトップとなっている。
甘粛省博物館を取材すると、同博物館では文化財をモチーフにした一連の文化クリエイティブグッズを開発しており、「銅奔馬」をモチーフにした文化クリエイティブグッズとしては、今回のぬいぐるみだけではなく、他にもたくさんあるという。
同博物館の公式アカウントを見ると、「當館の寶である『銅奔馬』は、『馬踏飛燕』とも呼ばれている。1960年代に甘粛省武威市の雷臺漢墓で出土した。『銅奔馬』の造形は獨特で、優(yōu)美、かつ力強いイメージを備えている。まるで空を駆っているように、その足の下には飛ぶ鳥をとらえている。中國古代の工蕓職人の想像力の豊かさと、鋳造技術の高さを反映している」と紹介している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月29日