中國初のラック式列車が24日、中車資陽機(jī)車有限公司(中車資陽)でラインオフした。これは中國初で完全に獨(dú)自の知的財(cái)産権を持つ新方式列車で、中國のラック式列車分野における空白を埋めた。同列車は中車株洲電力機(jī)車有限公司の支援のもと、中車資陽と提攜先が共同で研究開発したもので、將來的に中國初のラック式鉄道である都江堰―四姑娘山區(qū)間(都四區(qū)間)で使用される。人民網(wǎng)が伝えた。
同列車は「通常鉄道+ラック式鉄道」のハイブリッド牽引モデルを採用し、通常鉄道區(qū)間の最高運(yùn)行速度は120km/h、ラック式鉄道區(qū)間の最高運(yùn)行速度は40km/hにのぼる。言い換えれば、都四區(qū)間の最も高い位置にある坂道で600メートル走行すると、20階建ての高さに達(dá)することができる。その登坂能力は中國の幹線鉄道を走る列車の10倍以上。
列車は4両編成で、定員は145人。豪華VIPファミリー用個(gè)室、豪華観光席、普通席の3種に分かれ、乗客のさまざまな需要を満たす。また列車には中國最大面積の曲面観光ガラス窓があり、車內(nèi)の観光客が自然景観をより楽しめるようになっている。
スマート化の面では、同列車は北斗?5G/IoT自動(dòng)運(yùn)転、自動(dòng)保護(hù)、運(yùn)営ビッグデータ保存、スマート分析などのハイテクを?qū)毪?、列車の「ブレーン」がより「スマート」になった。一方で、車両の外観はパラメトリックデザインの照明を採用し、車內(nèi)のドア付近と客室にはそれぞれスマートディスプレイを設(shè)置。テクノロジーが安全な移動(dòng)を支えている。
都四區(qū)間の第1期は2023年末の開通、26年の全線開通を予定。完成後、観光客は都江堰から同列車に直接乗り換え、四姑娘山景勝地に向かうことができる。両地域間の移動(dòng)時(shí)間は従來の5時(shí)間から2時(shí)間に短縮される。
同列車は登山鉄道に用いられる新型鉄道交通列車だ。列車走行部に一つもしくは複數(shù)の歯車を配置することにより、列車は登坂中にレールの中間に設(shè)置されているラックレールと噛み合い、その噛み合う力によって安定的に走行する。ラック式鉄道は安全性と適応性が高く、環(huán)境に優(yōu)しく低コストのため、特に山間部や観光地の観光路線に適している。同列車は將來的に、中國の山間部の鉄道交通及び観光の重要交通機(jī)関の一つになる見込みだ。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年11月25日