中國では昔から、「冬至」の日から、春の到來を指折り81日間數(shù)える「數(shù)九」という風習がある。冬至の日から、最初の9日間を「一九」、次の9日間を「二九」というように、「九九」まで9日間を9回數(shù)えることを指し、今月23日は「八九」となった。「八九はガンが飛來する」頃で、春の足音が少しずつ近づいてくる時期だ?,F(xiàn)在、中國南方エリアでは、春の花が咲き始めており、一方の北方エリアでは凍結していた川の水が少しずつ融け始めている。中國天気網(wǎng)が作成した「春前線」マップを見て、自分の住んでいる所に、春の足音がどれほど近づいているのか確認してみよう。中國天気網(wǎng)が報じた。
中國天気網(wǎng)の気象分析師である石妍氏によると、2月以來、寒気が何度も中國を襲來しているものの、それほど強い寒気ではないため、ほとんどの地域の気溫は全體的にやや高めとなっている。特に、北方エリアでは寒気が小康狀態(tài)になり、気溫が急上昇した。例えば、23日午後、北京や石家荘といった地域の気溫は10度を超え、ポカポカ陽気となった。
では、春はすでに北方エリアに「到著」したのだろうか?中國天気網(wǎng)が作成した「春前線」マップを見ると、春が到來しているのは、浙江省南部や江西省南部、湖南省南部、広西壯(チワン)族自治區(qū)北部、貴州省南部、四川省東南部、重慶市一帯まで。それに対して、江南エリアから北のほとんどの地域では、ほんのりと春の気配を感じるようになっているものの、本格的に春がやって來るまでにはもう少し時間がかかりそうだ。
例年は、2月下旬というと、中國のほとんどの地域の季節(jié)は依然として冬で、3月に入ると、「春前線」が一気に北上する。江南エリアや江淮一帯では、3月に気象學的春に次々と突入し、さらに北の華北エリアや黃淮エリアは3月末から4月初めにかけて春が到來する。
華南一帯はすでに春となっているものの、広東省や広西壯族自治區(qū)の多くの地域では、日中と夜間の気溫差が10度以上となっているため、外出する際は、薄手の上著に、厚手のズボンという「春コーデ」を心掛け、足元が冷えないように注意しよう。江南エリアや江淮一帯にも春の足音が近づいているものの、南下する寒気の影響を受けるため、三寒四溫となりそうで、外出する際は、気溫の変化に対応しやすい服裝を心掛けたほうがよさそうだ。長江以北の地域は、春の気配が感じられるものの、本當の春の到來はもう少し先であるため、もうしばらくは冬の裝いが必要だ。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年2月24日