気溫が上がり花が咲く春になった。桃の花が赤く色づき、柳の葉も青々とした芽を出している。人々が美しい風(fēng)景を楽しむこの時(shí)期、花粉アレルギーの人々は肌のかゆみや発疹、くしゃみ、涙目、喘息といった癥狀に苦しめられている。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。

上海醫(yī)大病院皮膚科主任醫(yī)師の袁宏氏は、「花粉だけでなく、春の気溫差が加わり、皮脂腺と汗腺のバランスが亂れ、肌が敏感になり、日差しへの抵抗力が弱まる。それにより春の花粉の季節(jié)には、一層アレルギーを発癥しやすくなる」と説明している。

上海醫(yī)大病院耳鼻咽喉科、特色小児耳鼻咽喉専門外來(lái)の主任醫(yī)師である申力氏によると、このところ喉の不調(diào)やアレルギー性鼻炎などによる受診が増えているが、春の花粉アレルギー関連の患者が少なくないという。申氏によると、花粉アレルギーには季節(jié)性、反復(fù)性、発作性（すぐに発癥し、すぐに治り、急性の発作が生じる）、家族性（アレルギー家族歴がある場(chǎng)合）、薬の使用効果が高いといった特徴がある。アレルギーは遺伝する。例えば両親のいずれかがアレルギーの場(chǎng)合、子供が遺伝する確率は約30％となる。そして両親ともにアレルギー體質(zhì)である場(chǎng)合は50％にも達(dá)する。

自分もしくは子供がアレルギーになりやすい場(chǎng)合は、早めの観察と予防が必要となる。申氏によると、花粉アレルギーの患者は例年の発癥時(shí)期に基づき計(jì)算し、発癥する2-3週間前から予防的治療を行うと良いとしている。上海地區(qū)の多くの患者は4月中旬頃に鼻と耳の癥狀が出るが、3月下旬から4月上旬に予防的治療を始めておけば、癥狀を緩和または抑えることができる。

取材によると、日常生活のストレスや免疫力の低下もアレルギーの誘因となる。専門家は、アレルギーを予防するためには、健康的なライフスタイルと食習(xí)慣の構(gòu)築が非常に重要だと注意を促している。また「上火（のぼせ）」をおこしやすい食べ物を控え、ビタミンCを豊富に含む新鮮な野菜や果物を多く食べることで抵抗力を強(qiáng)化することができる。さらに、ビタミンBの適度な摂取もアレルギー癥狀の緩和に有効だとしている。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年3月31日