■去る人と留まる人:「流動人口家庭」と「留守家庭」
都市化に伴って、中國では2つの新しい家庭の形態(tài)が出現(xiàn)した。データによると、現(xiàn)時點で中國には7000萬の「留守家庭(親が出稼ぎで地元を離れ、殘された子供が祖父母などと共に暮らしている家庭)」があり、そのうち農(nóng)村の留守家庭が全體の77%を占めている?流動人口家庭も急激に増加している。1994年の農(nóng)村から外部に出稼ぎに行った労働者の中で、夫婦共に流動した世帯は9%にも満たなかったが、2010年には、配偶者や子供、両親などと一緒に流動した世帯は、66.4%にも上った?
多くの流動人口家庭は子供に完全に都市化した生活を送らせたいと希望している。しかし、就學(xué)前の子供を都市部で幼稚園に入れることは難しく、大きくなった流動人口家庭の子供も大學(xué)受験制度で不利な點があるなどの問題から、多くの若い農(nóng)民の出稼ぎ者は子供を農(nóng)村において両親に面倒をみてもらっている。働き盛りの男性の労働力が農(nóng)村からいなくなった後に殘るのは子供や婦女、高齢者からなる世帯だ。子供の教育、高齢者の扶養(yǎng)、妻と夫との夫婦関係など、すべての面が家庭にマイナスの影響を及ぼしている。
第6回全國人口全面調(diào)査データによると、農(nóng)村の0歳から17歳の留守児童(両親が出稼ぎで都市部に行き、地元に殘された子供)は6103萬人に達(dá)し、農(nóng)村で留守を預(yù)かる高齢者は約5000萬人に上るという。
■ 新しい直系家族型家庭とネットワーク式家庭
現(xiàn)在、もともと獨立して暮らしていた高齢者世帯が、その子供の世帯、さらには孫の世帯と同居するようになるという、新型の直系家族型世帯がますます増えている。データによると、2010年の直系家族型世帯は計9240萬世帯で、全世帯の中に占める割合は2000年の21%から23%に上昇した。
新型直系家族型世帯の成り立ちは、既存の伝統(tǒng)的な直系家族型世帯とはまるで異なっている。これは、高齢者の平均壽命の延びや高齢者人數(shù)の増加に伴い、特に高齢者が配偶者を失った後、家族によるケアの需要が急速に高まることによる。また、仕事のストレスや加速する生活リズムから、子供の世話をする時間がない若い親世代(高齢者の子供の世代)にとっても、同居にはメリットがある。そのため、本來は獨立していた2つの世帯が合併し、1つ屋根の下に暮らすことになったのだ。
これと同時に、所謂「付かず離れず、離れてもどこかで繋がっている」ネットワーク式家庭も出現(xiàn)した。2010年の都市で暮らす世帯の構(gòu)成や家庭関係に関する調(diào)査データによると、成年の12%が両親と同居、68.9%が両親が住む町から出たことがなかった。このような「同じ街で異なる家」に住む世帯モデルもまた現(xiàn)在非常に一般的になっている。(編集MZ)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年5月16日
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