全國政治協商會議委員、キャリアロケット長征3號甲シリーズ総設計者の姜傑氏は、全國両會(全國人民代表大會?全國政治協商會議)の開催期間に記者の獨占インタビューに応じ、中國が初めて獨自開発した4段式ロケット「長征3號丙/遠征1號」が、2014年第4四半期に初打ち上げを実施すると表明した。中國新聞社が伝えた。
姜氏は、「これまでの長征3號丙ロケットと異なり、同ロケットは3段式から4段式に追加された。同ロケットはキャリアロケット技術の飛躍を実現した。これは中國の多くの3段式ロケットが今後4段式に変わることを意味する。4段式ロケットの主要任務は、軌道に直接送り込める衛(wèi)星の搭載だ」と説明した。
姜氏は、「これまでの3段式ロケットは、衛(wèi)星を遷移軌道に送り込むことしかできなかった。つまり3段式ロケットの軌道は楕円形で、衛(wèi)星は円形軌道に遷移する必要があった。改良後の4段式ロケットは、衛(wèi)星をより遠くの目標軌道に直接送り込むことができ、衛(wèi)星は軌道を変更する必要がなくなる。3段式ロケットの飛行時間は約30分のみであったが、4段式ロケットは5?6時間をかけ、數萬キロ離れた深宇宙に向かうことができる」と語った。
姜氏は、「同ロケットは中國の衛(wèi)星測位システム?北斗の試験衛(wèi)星を搭載し、同システムの今後の衛(wèi)星打ち上げの検証を進める。同ロケットは、1発のロケットにより1基の衛(wèi)星を直接軌道に乗せる。2015年には4段ロケットの長征3號乙/遠征1號の初打ち上げを迎える。同ロケットは1発のロケットにより、2基の北斗測位システム試験衛(wèi)星を直接軌道に乗せる」と述べた。
姜氏によると、長征3號丙改二型ロケットも2014年第4四半期に初打ち上げを迎える。同ロケットは嫦娥5號の帰還モジュールを搭載し、月探査プロジェクト帰還試験の打ち上げ任務を遂行する。
姜氏は、「長征3號甲ロケットは2014年第4四半期より、頻繁に打ち上げを実施する時期に入り、主に高軌道衛(wèi)星および國際商業(yè)衛(wèi)星の打ち上げを擔當する」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月10日
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