9月3日は中國人民抗日戦爭ならびに世界反ファシズム戦爭勝利69周年記念日。同日午前に北京各界が開催する盛大な記念行事には、黨と國家の指導者が出席する。
中國人民抗日戦爭勝利記念日は第12期全國人民代表大會(全人代)常務委員會第7回會議が今年2月27日に制定したもので、本日は記念日制定以降初の記念行事となる。習近平中共中央総書記(國家主席、中央軍事委員會主席)は今年7月7日に全民族抗日戦爭勃発77周年記念行事に出席し、重要談話を発表した。専門家は「今年の抗日戦爭記念行事がグレードが高く、黨と國家の指導者がしきりに出席していることは、世界に対する宣言書であり、中國國民が歴史を忘れず、平和を大切にすることをはっきりと示すものであると同時に、民族振興と『中國の夢』の実現(xiàn)のためにたゆまず努力するよう中國國民を鼓舞するものだ」との認識を示した。
■グレードの高い記念行事は宣言書
「今年の抗日戦爭記念日は5年10年の節(jié)目の年ではないにも関わらず、中央は高いグレードで扱っている。これは中央が記念行事を通じて対外的にメッセージを発していることを物語っている」。國家行政學院の許耀桐教授は「新指導者は抗日戦爭記念行事に出席することで、中央の新たな見方と考えを?qū)澩獾膜藖护à毪长趣扦?。今年の記念行事が比較的特殊であることも、國が抗日戦爭記念行事を以前よりも重視していることの表れだ」と指摘。
「今年7月7日の習総書記の談話によって、新たな黨中央は新たに臺頭する大國としての中國の世界情勢に対する見方を明示した。習総書記は『われわれは平和的臺頭の道を堅持するが、歴史を忘れることは斷じてなく、他者のいわれなき挑発は許さない』と述べた。7月7日の談話は宣言と見ることができる。3日の記念行事への指導者の出席は、われわれの姿勢、われわれの聲を再び世界に表明するものとなる」と述べた。
■民族の士気を高め、「中國の夢」を共に実現(xiàn)
中央黨校黨建教研部の戴焔軍副部長は「抗日戦爭は中國人民にとって、外國の侵略を防ぎ止める近代の戦爭において初めて真に勝利した戦爭であり、中國人民全體にとって記憶の深い近代史上重大な出來事であり、毎年記念日には盛大に記念すべきだ」と指摘。
「われわれが中國の夢を?qū)g現(xiàn)し、中華民族の偉大な復興を?qū)g現(xiàn)するには、まず全民族の全ての人々がわれわれの歴史、現(xiàn)実、未來について明確な認識を持つ必要がある。特に近代以降、発展が立ち後れたために他國に虐げられた屈辱の歴史についてなおさらだ。抗日戦爭記念行事はわれわれが中華民族全體の士気を高め、近代化の実現(xiàn)という目標のために奮闘するよう全民族を鼓舞するうえで現(xiàn)実的意義を持つ。中華民族が世界の諸民族の中で屹立するには、団結し、共に発展を図り、共に『中國の夢』実現(xiàn)のために奮闘しなければならない」と述べた。
■歴史を鑑とし、警戒を高める
今年のグレードの高い抗日戦爭記念行事の現(xiàn)実的意義について、戴氏は「歴史を鑑とし、警戒を高めるようわれわれに注意を促す意味が大きい。安倍政権発足後、日本は釣魚島(日本名?尖閣諸島)問題など対中関係の処理において、また、內(nèi)政、自衛(wèi)隊強化などの問題で軍國主義復活の流れが明らかだ」と指摘。
「世界の人々、アジアの人々、中國の人々は高度に警戒すべきだ。こうした行事への黨と國家の指導者の出席は、歴史の経験と教訓を汲み取るようわが國民衆(zhòng)にさらに注意を促すものでもある?,F(xiàn)在の國際情勢、特に日本の動向に対して、われわれは高度の警戒心を持ち、國の安全、主権、領土の一體性を斷固として守る必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年9月3日
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