湖北省の長江で、大型客船「東方之星」が転覆したことで、長江航道局のシニアエンジニア?鄧乾煥氏、重慶長航船舶設(shè)計研究院の鐘守道?院長、長航武漢汽車物流有限公司の総船長?何偉氏が3日夜、取材に応じ、航路の條件や船舶の設(shè)計、船長の判斷など、4つの問題について説明した。人民網(wǎng)が報じた。
疑問一:転覆現(xiàn)場付近の地質(zhì)など運航條件に問題はなかったのか?
鄧氏によると、長江のうち、宜昌市から湖口県までの中流に位置する「荊江」で、渇水期には通行條件が悪化する。しかし、現(xiàn)在は平水期で、通行條件が良好な時期だ。今月1日に発表された統(tǒng)計によると、同航路の喫水基準は6メートルで、航路の幅は150メートル。「東方之星」の喫水は2.5メートルであるため、通常の運航には問題がない。また、川底は砂地で、暗礁などはない。
疑問二:當時、荊州市では警報としては3番目に強い豪雨の黃色警報が発令されていたが、「東方之星」の船長はなぜ錨を降ろして止まらなかったのか?
船長を17年務(wù)めた何氏によると、気象條件において、船舶の運航に最も影響するのは「風」で、その次が霧。一方、豪雨の船の操縦や視程への影響は比較的小さく、運航の安全を脅かすわけではない。天候が悪化した場合、船長は通常、自身の経験に基づいて、停止して錨を降ろすかを決めるという。
疑問三:船長や機関長はなぜ通報して救助を求めなかったのか?
何氏は、「通報と救出は、船長が當然負うべき責任。しかし、竜巻に見舞われると、船舶は急速に傾き、船內(nèi)にいる人は立っていることもできない。そして、設(shè)備も動き、浸水により電気も使えなくなってしまうため、通報は難しくなる。転覆発生から1、2分以內(nèi)に通報することは不可能」との見方を示した。
疑問四:「東方之星」は改造が施されていたが、それが転覆の原因になったか?
鐘院長によると、船舶を改造する際には、関連當局の厳格な検査が待っている?!笘|方之星」の改造が基準をクリアしていたということは、改造の船舶の安全性に対する影響はないということ。內(nèi)陸河川を運航する船舶の耐風等級はA-Cの3段階で、「東方之星」は、Bランクの基準で設(shè)計されており、関連の規(guī)定をクリアしている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年6月4日
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