11日付の人民日報「鐘聲」國際論評は「朝鮮半島核問題を交渉のテーブルに戻す」との見出しで、王毅外交部長(外相)の8日の記者會見における朝鮮半島核問題についての姿勢表明を踏み込んで読み解き、安保理決議に対する中國側(cè)の支持を表明し、朝鮮半島核問題において幸運を當てにする心理、傍観的姿勢、機會に乗じて功利的行動を取る策略が存在することの危険性を警告し、6カ國協(xié)議の再開および平和的方法による朝鮮半島非核化実現(xiàn)の重要性を強調(diào)した。人民日報が伝えた。
全文は以下の通り。
現(xiàn)在、朝鮮半島情勢は敏感かつ複雑であり、相互刺激の「不和」の気配が懸念される。朝鮮半島最大の隣國である中國が朝鮮半島の安定が根本的に破壊されることを座視することはあり得ず、中國の安全保障上の利益が理由もなく損なわれるのを座視することもあり得ない。
國連安保理は2日、第2270號決議を全會一致で採択し、朝鮮の核?ミサイル計畫に対して一連の制裁措置を定め、6カ國協(xié)議の再開および平和的方法による朝鮮半島非核化実現(xiàn)への支持を重ねて表明した。中國は朝鮮半島問題において自らの利益上の関心と立場上の責任を持っている。中國は「朝鮮半島に核があってはならず、戦爭や混亂が起きてもならない」を譲れぬ一線として、核?ミサイル計畫を推し進める朝鮮側(cè)のやり方に対して妥協(xié)せず、安保理決議の全面的で完全な履行を支持し、提唱している。実際には、同決議は制裁だけでなく、6カ國協(xié)議を支持する姿勢も重ねて表明し、緊張を激化させうるいかなる行動も取らないよう求めている。緊張が激化し、さらには制御不能になれば、結(jié)果として各國にとって慘禍となることを國際社會は認識すべきだ。
目下、各國は大局に対して正確な判斷を下し、冷靜さと自制を保ち、慎重に事を運ぶべきだ。一時の喜びのみを求めて結(jié)果を考慮しないことがあっては斷じてならない。中國側(cè)が強調(diào)しているように、制裁は必要な手段、安定維持は喫緊の課題、交渉は根本的な道だ。安保理の下した制裁決定は、実質(zhì)的に朝鮮の核?ミサイル計畫の資金調(diào)達ルートを最大限遮斷して、朝鮮を交渉に復(fù)帰させ、朝鮮半島の非核化を推進、実現(xiàn)し、國際的な核不拡散體制を維持するものだ。
朝鮮半島核問題という長い年月を費やしてきた難題を前に、いかなる幸運を當てにする心理、傍観的姿勢、機會に乗じて功利的行動を取る策略も冒険的だ。立派な名目の裏に邪な考えをひそませ、互いに刺激し合ういかなるやり方も、軍事的対立を強化し、軍事演習(xí)を強化する、または朝鮮半島の防衛(wèi)上の必要以上の武器を配備するいかなる行為も、朝鮮半島情勢を一層緊張させ、問題解決を一層困難にする。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-3680