舞臺(tái)劇「兄弟」のパンフレット
舞臺(tái)劇にリメイクされた余華氏の「兄弟」が3月30日夜、日本で上演された。余氏本人も日本に渡り、観客と共に作品を鑑賞し、その後ステージで感想を述べた。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。
「兄弟」は江南地域(上海市、江蘇省、浙江省などの長(zhǎng)江下流域の南岸地域)の小さな都市で暮らす李光頭と宋鋼の物語を描いている。上演終了後、余氏はステージへと上がり、同時(shí)通訳のない中だったが、演技を見て「日本語が分かった気がした」とユーモアを交えて挨拶し、あの分厚い作品が舞臺(tái)で完璧に演出されたことへの驚きを語った。
余氏は「リメイク作品は大成功だと思う。シーンからシーンへの移行が非常に巧妙で、原作の省略部分を感じさせないスムーズな構(gòu)成になっている。舞臺(tái)では表現(xiàn)が難しいと思われるシーンも日本の役者によって大膽に演じられていることに驚いた」と感想を述べた。また、監(jiān)督や役者らに対し、「舞臺(tái)という形式で中國(guó)の小説を表現(xiàn)してくれたこと」への感謝の意を述べた。
その後、余氏は観客向けに「許三観売血記」、「第七天」、「十個(gè)詞滙里的中國(guó)」といった書籍を含む日本語版作品のサイン會(huì)を開催した。余氏と訪れた日本人客は言葉こそ通じないものの、會(huì)場(chǎng)は活気に溢れていた。多くの日本人読者が舞臺(tái)を観る以前は余華という名を知らなかったものの、舞臺(tái)を通じて余氏の作品に興味を抱いただけでなく、中國(guó)にも関心を持つようになった。會(huì)場(chǎng)には中には中國(guó)人読者の姿も見られた。余氏は熱心に一人一人の名前、自身のサインと日付を記していた。
同小説は2014年11月にも「劇団東演」によって舞臺(tái)化されている。今回の公演は4月3日まで続くという。(編集MI)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年4月5日
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