先ごろ開かれた初の「中國宇宙の日」に関する記者會見で、中國國家航天局(宇宙局)の許達哲局長は「火星探査任務(wù)はすでに批準を経て立案されている。中國は第13次五カ年計畫(2016?20年)の最終年、すなわち2020年頃に火星探査機を1基打ち上げる予定だ。中國の火星計畫がついに始まるのだ」と述べた。
中國の火星探査任務(wù)では、周回?著陸?巡視を?qū)g現(xiàn)することを目指す。このような形式が海外で実現(xiàn)されたことはない。
中國の火星探査の打ち上げ目標(biāo)は、周回?著陸?巡視で、難易度が非常に高い。火星探査は26ヶ月に一度しか打ち上げのチャンスが巡ってこないため、専門家らはプロジェクト計畫を慎重に作成し、2020年という時期に中國初の火星探査機の打ち上げを目指している。許局長は「中國の宇宙船はすでに深宇宙に入っているが、火星探査の任務(wù)が依然として不可欠だ?;鹦翘綎摔?、中國が真の意義で、深宇宙探査の時代に突入することを意味する」と指摘した。
中國火星探査プロジェクトは、一度に周回?著陸?巡視を?qū)g現(xiàn)することになる。中國航天科技集団第五研究院火星プロジェクト顧問の葉培建氏は「インドの火星探査機マンガルヤーンは、火星赤道軌道を周回しただけだが、中國初の火星探査機は火星の大楕円形軌道を飛行し、火星全體を観測する。さらにローバーを搭載した著陸機が火星に下り、ローバーが火星を走行する」と説明した。
中國航天科技集団第一研究院宇航部の馬志濱副部長は「火星が地球に最も接近するのは2?3年に1度のみだ。このタイミングで火星探査機を打ち上げることで、ロケットのエネルギーを最も節(jié)約できる?;鹦翘綎藱Cの質(zhì)量を考えると、長征5號ロケットが打ち上げを擔(dān)當(dāng)することになるだろう」と話した。
中國の火星探査は一度に周回?著陸?巡視を?qū)g現(xiàn)する。これは海外では例のないことだ。周回と著陸の同時実現(xiàn)の試みがなされたことがあるが、著陸に失敗した。
火星探査には、さまざまな技術(shù)が含まれる?;鹦钎愆`バーは宇宙探査機であるが、一般的な宇宙探査機と比べ大きな特徴がある。
まず火星探査機はその任務(wù)により、高い自律性が必要になる。火星表面で巡視?探査を行う際の條件、タイムディレイの克服といった制限により、火星ローバーは高い環(huán)境感知?識別、ルート計畫などの能力を必要とする。また任務(wù)分析?計畫?実現(xiàn)能力の高さも必要だ。つまり火星探査機はルートを決定し、障害物や危険を回避する能力を持たなければならない。
巡視?探査を?qū)g現(xiàn)するため、火星探査機はさらに高い環(huán)境適応性を持たなければならない。一般的な宇宙船の真空?低溫?放射線などの問題のほか、火星表面の地形、砂塵、低重力、高溫?低溫、低気圧といった特殊な環(huán)境に適応する。それから長距離通信、さらには長時間太陽による妨害を受ける間の探査機の自主管理といった一連の問題を解消しなければならない。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年8月12日
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