毎年、新入生が入學(xué)するたびに、石川さんは彼らに「なぜ日本語(yǔ)を?qū)Wぶのか」という質(zhì)問(wèn)をする。

以前は、學(xué)生はみな、「父母が、就職の際に有利だからと、私に勉強(qiáng)するよう望んだから」と答えたものだ。だが、今の學(xué)生は、「日本のアニメ?漫畫(huà)が大好きで、日本語(yǔ)を聴きとれるようになりたいから」という答えが多い。

この質(zhì)問(wèn)をする教員は、彼女だけではない。だが、彼女が質(zhì)問(wèn)する意図は人とは違う?！杆饯沃埸c(diǎn)は、學(xué)習(xí)のモチベーションと將來(lái)性にある。だが、『あなたはなぜ敵國(guó)の言語(yǔ)を?qū)Wぶのか』という意味で質(zhì)問(wèn)する人もいる」と彼女は話す。

彼女が日本語(yǔ)の授業(yè)をする教室から一歩出ると、南京人の中に埋もれる。彼女も、中國(guó)人の母親と同じ悩みを持っている。子供にのしかかる圧力が大きく、毎日大量の宿題が出ることだ?！溉毡兢涡W(xué)生と同様、放課後はさまざまなコミュニテ?；顒?dòng)やスポーツを楽しむべきだ」と彼女は話す。自分の子供が他の家庭の子供とけんかした際には、彼女は果物を抱えてお詫びに行く。

日本語(yǔ)の授業(yè)と、日本語(yǔ)で子供と會(huì)話する時(shí)だけ、自分が日本人であるという時(shí)間を持つ。彼女は中國(guó)語(yǔ)の読解力が多少あるが、子供の1年生算數(shù)の応用問(wèn)題を手伝ってやるときには、かなり苦労を要する。

彼女は最近、「自分は中國(guó)人ではない。だが、日本人でもない」という自分の子供に芽生えた問(wèn)題がだんだんと顕著化していることを意識(shí)している。

「もし、子供が私に歴史の真相について尋ねる日が來(lái)れば、本當(dāng)にどうこたえて良いか分からない。真相は、自分で見(jiàn)つける以外に方法はない。これは、我々が背負(fù)わなければない重責(zé)なのだ」と彼女は話した。

彼女は、「子供たちが今後、見(jiàn)知らぬ國(guó)で數(shù)年間仕事をする機(jī)會(huì)を得て、この問(wèn)題について再考することを願(yuàn)っている」と続けた。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年1月22日