〇北歐?東歐旅行が激増

今年第1四半期、増加スピードが最も速かった目的地トップ10をみると、北歐と東歐がトップ2を占め、歐州観光の新興市場としての急成長と飛躍が見て取れる。また、習(xí)近平國家主席が今年スイスを訪問したことと、中國?スイス観光年がスタートしたことで、スイスを訪れる中國人観光客の増加幅が大幅に上昇している。一方、英國旅行は同國のEU離脫によって英ポンドがある程度下落し、これが中國人観光客の訪英旅行にとって好材料となった。以前から人気が高いスペイン旅行やドイツ旅行も、増加幅は著実に上昇している。

歐州旅行の目的地都市は、中國人観光客にとって、好感と憧れの対象となっている。中國人観光客の間で最も人気が高い歐州トップ20ヶ國のうちトップ3は、イタリア?ドイツ?英國だった。ローマ、ロンドン、フランクフルト、パリ、バルセロナは中國人観光客に最も人気がある歐州都市だ。東歐のウィーン、プラハ、ワルシャワや北歐のアムステルダム、ヘルシンキも中國人観光客の間で人気が高い歐州の新興観光都市となっている。

現(xiàn)在、中國人観光客による歐州旅行は、多數(shù)の國を巡る従來の観光パターンから脫卻して、クオリティと心地良さを追求する體験型中心の発展すう勢にだんだんと変わりつつある。例えば、1ヶ國あるいは2ヶ國だけを探訪するツアーが今年第1四半期にかなり目立ち、1ヶ國だけを訪れるツアーが前年同期比88％、2ヶ國周遊ツアーが同15％、それぞれ増加した。東歐市場の増加スピードがとりわけ顕著で、同97％と激増した?！父呒墯W州観光市場」としての立場を一貫している北歐は今年第1四半期、約20％の成長率を?qū)g現(xiàn)した。國內(nèi)で氷雪観光ブームが起こったことも、北歐旅行ブームを後押しする一因となっている。

〇今後も増加する歐州観光

歐州を訪れる中國人観光客のうち、女性が65％を占めている。この傾向は、他の國々とは一線を畫した大きな特徴となっている。これは、家庭?社會での中國女性の地位が高まり続けていることを意味しており、財務(wù)掌握力と自由度が大幅に改善されたことを示している。また、旅行を通じて見識を広める?學(xué)識を高める?品位を向上させることを女性が強(qiáng)く望んでいることの現(xiàn)れでもある。

現(xiàn)在、歐州を訪れる中國人観光客は、北京、上海、広州、深センなどの一線都市の住民が主流で、全體の50％を占めている。増加スピードから見ると、一線都市は依然として他の都市をリードしているが、四線都市住民の増加率も50％近くに達(dá)しており、一線都市と肩を並べている。今年第1四半期、國內(nèi)出発都市の統(tǒng)計データによると、上海?北京の両都市から海外に出発した旅行者の割合は全體の約80％に達(dá)した。歐州を訪れた中國人観光客の増加スピードが最も速い都市は深センで、南京、杭州、廈門（アモイ）などの新興出発都市の増加スピードも目覚ましい。中國人観光客の訪歐旅行により多くの便宜性とスピード性が提供されたことは、國內(nèi)における訪歐観光市場の発展に対してさらなる刺激となった。

歐州観光の成長がここ數(shù)年続いていることから、中國人観光客の間で「現(xiàn)地集合」方式の旅行スタイルがだんだんと生じている。統(tǒng)計データによると、今年第1四半期、「現(xiàn)地集合」型ツアーは前年同期比200％増加し、ロンドン?パリ?ミラノ?レイキャビクの増加がとりわけ目立った。このような観光スタイルの今後の潛在力と市場空間は極めて大きいといえる。

このほか、子供を連れての歐州ファミリー旅行も年々増加傾向にあり、消費(fèi)の潛在力が徐々に顕著なものとなっており、成長の見通しもかなり大きい。今年の第1四半期、歐州を訪れた未成年者の割合は前年同期比で4ポイント上昇した。

歐州観光は、間もなく年間のピークを迎える。市場における増加量は第2?第3四半期にピークとなる。報告によると、歐州観光の年間発展すう勢と國內(nèi)の実情を総合的にみると、歐州を訪れる中國人観光客數(shù)は今年、前年比約10％増の延べ550萬人に達(dá)する見通しという。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年4月11日