10年前に、TRONには中國の學(xué)者も注目していた。中國科學(xué)院は、TRONの専門研究開発を行ってきた。TRONの中國における発展について、坂村教授は、「中國工程院のメンバー李國傑氏はTRONの中國における発展において重要な役割を果たしてくれた。中國において、IoTの応用は問題にならないものの、基礎(chǔ)研究という分野ではまだ研究が進(jìn)んでいない。TRONは、基礎(chǔ)開発に屬し、近い將來TRONが中國で、本領(lǐng)を発揮できると信じている」としている。
もちろん、坂村教授は何の根拠もなくそのように分析しているのではない。中國工業(yè)?情報化部(?。─k表しているモノのインターネットの16-20年の発展計畫では、20年までに、モノのインターネット産業(yè)を1兆5000億元(約24兆7500億円)規(guī)模以上に成長させ、10の特色ある産業(yè)集中エリアを構(gòu)築することを目標(biāo)に掲げている。その他、市場調(diào)査會社?IDCのレポートは、20年までに、中國の製造業(yè)企業(yè)のモノのインターネットへの支出が1275億ドル(約14兆4075億円)に達(dá)し、今後5年の年間平均成長率(CAGR)は14.7%と予想している。
20年の東京五輪でも、TRONの影を目にすることができそうだ。坂村教授は、TRONを利用して開発したIoTおもてなし プラットフォーム「OPaaS.io」が、同五輪に合わせて訪日する外國人旅行客に、登録した情報と交通系ICカードを紐づけると、店舗や訪問先等の端末にその交通系ICカードをかざすだけで、その時その場その人に適した「おもてなしサービス」を受けられたり、自分の母國語による解説を閲覧できたりるサービスを提供することを明らかにした。同プラットフォームは、五輪開催後も、日本のさまざまなシーンに応用される計畫という。
その他、坂村教授は、スマートシティを?qū)g現(xiàn)するためのプラットフォーム「CPaaS.io」の研究も進(jìn)めている。同プラットフォームは、視覚障害者に、現(xiàn)在地を伝えたり、スマホなどの電子機(jī)器の利用を補(bǔ)助したりするサポートを提供する、日本の高齢化問題を解決するためのプラットフォームをベースにしている。
モノのインターネット技術(shù)が進(jìn)むにつれ、安全性が課題になっている。その點、坂村教授は安全性を考えて、組み込み機(jī)器メーカーのクラウドや、各種アプリケーションを連攜させる基盤「IoT-Aggregator」を開発し、権限設(shè)定ができるようにしている。坂村教授は、「『IoT-Engine』は、ダウンストリームノードであるため、攻撃を受ける可能性は非常に低い。もちろん、重要なデータはクラウドに記録しておけば、危害を受ける可能性をもっと低めることができる」とし、「安全技術(shù)の向上は一面に過ぎず、政府や民間、ユーザーが力を合わせてモノのインターネットの安全性の問題を解決するほうがもっと重要」との見方を示した。
將來的には、すべてのモノとコトがインターネットで結(jié)びつくIoE(Internet of Everything)が主流になるのだろうか?坂村教授の構(gòu)想では、主流になるのは「IoS(The Internet of Services)」だ。そして、「モノのインターネットの精華は、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を通して、物體の自発的な連攜を?qū)g現(xiàn)すること。IoSの本質(zhì)は、社會の各サービスをオープンなAPIを通してつなぐことだ」とし、「プログラミングを通して全てをコントロールできる時代がもうすぐやって來る」と強(qiáng)調(diào)した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年7月5日
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