最近米國は貿(mào)易問題で中國を非難し続けている。ポンペオ米國務(wù)長官はデトロイト経済クラブで米國経済の復(fù)興について演説した際、「略奪的」との言葉で中國経済を表現(xiàn)し、「不公正な競爭」を行っているとして中國への不満を述べた。米商務(wù)次官（國際貿(mào)易擔(dān)當(dāng)）はフォーラムで、「非市場経済」であり米國の戦略産業(yè)を脅かしていると中國を非難した。（文：蘇暁暉?中國國際問題研究院國際戦略研究所副所長。人民日報(bào)海外版コラム「望海樓」掲載）

米高官が「不公正な貿(mào)易」とのレッテルを中國に貼るのには、明らかに目的と意図がある。

第1に、この動(dòng)きは一方的に引き起こす貿(mào)易戦爭に資するためのものだ。米政府の現(xiàn)在の通商政策には明らかな保護(hù)主義的性質(zhì)がある?！?32條調(diào)査」も「301條調(diào)査」も國際貿(mào)易のあるべき筋道に反している。貿(mào)易は本來各國の利益を増やす多國間、二國間の行為であり、互恵?ウィンウィンを基礎(chǔ)とすべきだ。貿(mào)易戦爭自體が世界の潮流に逆らう行為であり、時(shí)代後れで、非効率であることは歴史が繰り返し証明している。米國は執(zhí)拗に貿(mào)易戦爭圧力を加え、正當(dāng)な理由のない行動(dòng)に出ている。これには根拠がなく、いわゆる「対等でない貿(mào)易」を口実にせざるを得ない。

第2に、「公正な貿(mào)易」を騒ぎ立てるのには國內(nèi)政治の目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)する狙いがある。トランプ氏も共和黨の大統(tǒng)領(lǐng)候補(bǔ)だった2016年8月にデトロイト経済クラブで演説し、自らの経済計(jì)畫を発表した。製造業(yè)の復(fù)活を後押しするとして、ブルーカラーの失業(yè)者をなだめたことがトランプ氏勝利の重要な原因の1つと見られている。中間選挙が近づき、米國務(wù)長官が再びデトロイトで「中國経済の脅威」を大いに語ったのは、明らかに再び世論を誘導(dǎo)して票を集めるためのものだ。

だが、米側(cè)の意図がどうあれ、「不公正な貿(mào)易」とのレッテルを中國が受け入れることはないし、受け入れることもできない。

中國の開放?協(xié)力促進(jìn)の成果は幅広く認(rèn)められている。數(shù)日前に中國が発表した白書「中國と世界貿(mào)易機(jī)関」は、中國がWTO加盟以來自由貿(mào)易の理念を積極的に実踐し、加盟時(shí)の約束を全面的に履行し、市場を大幅に開放し、一層の互恵?ウィンウィンを?qū)g現(xiàn)し、対外開放の中で大國としての責(zé)任感を示してきたことを、事実によって説明した。中國はより力強(qiáng)く高い水準(zhǔn)の対外開放による世界の共同発展の実現(xiàn)に盡力し、より開放的、包摂?shù)膜扦ⅳ蓼亭鲪{の及ぶ、均衡あるウィンウィンの経済グローバル化を後押ししている。WTO報(bào)道官は中國側(cè)白書についてコメントした際、WTO事務(wù)局が過去も現(xiàn)在も「WTOに対する中國の力強(qiáng)い支持を高く評価している」ことを明らかにした。

米國の「公正?互恵」基準(zhǔn)は支持されない。「互恵貿(mào)易」を名目に、実際には「アメリカ?ファースト」を行う米國に、すでに各國は強(qiáng)く反発している。EU、メキシコ、カナダ、インド、トルコは対米報(bào)復(fù)関稅の実施を発表した。

米國が中國にレッテルを貼ろうと腐心するよりも、早急に自らの誤りを省察するべきなのは明らかだ。盲目的な獨(dú)斷専行のもたらす苦々しい結(jié)果として、他國が傷つくとともに自國も傷つくことになる。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2018年7月3日