米國(guó)現(xiàn)地時(shí)間9月12日、ニューヨークのサザビーズオークションの會(huì)場(chǎng)に、一つの仏頭彫刻が登場(chǎng)した。この仏頭は、20世紀(jì)の前半に河南省洛陽(yáng)の龍門石窟から盜まれた仏頭と非常に似ていることで、人々の注目を集めた。これに対し、洛陽(yáng)龍門石窟研究所の擔(dān)當(dāng)者は、本物を見(jiàn)ていないため正確な判斷はできないが、寫真と比較すると、オークションに出品された仏頭彫刻は1720窟の仏像とよく似ていると語(yǔ)っている。しかしオークションを前に、この仏頭彫刻はすでにオークションリストから削除されていた。北京青年報(bào)が伝えた。

この一件は中國(guó)國(guó)內(nèi)では大きな注目を集めており、古代彫刻マニアの陽(yáng)新さんは、1720窟の現(xiàn)在の寫真、日本漢伝仏教研究學(xué)者の関野貞氏が1928年以前に撮影した寫真、そして今回のオークションリストに掲載された寫真を比較した結(jié)果、いずれの寫真にも仏の鼻の先端に白い窪みがあり、眉のところにほぼ同じ黒い構(gòu)造線があり、また仏像の髷の數(shù)量と配列も一致していることがわかった。

また、1720窟の寫真に基づき推測(cè)されたもともとの仏頭の高さは約70センチメートルで、これはサザビーズに公表された仏頭彫刻と同じ高さとなっているほか、切斷された首の斷面も一致している。陽(yáng)新さんは、「これらの要素を総合して見(jiàn)ると、今回のオークションに出品された仏頭彫刻が1720窟から盜まれたものだという可能性は非常に高いと思う」としている。

北京時(shí)間9月11日の夕方には、サザビーズの公式ウェブサイトにおけるオークションリストから仏頭彫刻がすでに削除されていた。 北京時(shí)間9月13日午前、オークションが終了したが、最高価格が付けられていたこの仏頭彫刻はついにオークションには出品されなかったという。

龍門石窟研究院の擔(dān)當(dāng)者は、「寫真だけでは正確な判斷ができない。本物を直接見(jiàn)た上で、最も正確な判斷を出せる」としており、「この仏頭彫刻は個(gè)人コレクションであり、長(zhǎng)い間世間に姿を現(xiàn)していなかった。今回のオークションをきっかけに、我々は今後もこの仏頭彫刻に注目し続けるつもりだ。また、この他に紛失してしまった文化財(cái)も1日も早く龍門洞窟に戻るように願(yuàn)っている」としている。（編集HQ）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年9月17日